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【芸能・社会】

貫地谷、阿部サダヲ がん闘病 テレ朝系ドラマSP「ママが生きた証」7・5放送

2014年6月2日 紙面から

夫婦役初共演の貫地谷しほり(左)と阿部サダヲ(右)。末期がんに侵されながらも出産に挑んだ妻とその夫を熱演した

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 妊娠5カ月で末期がんを宣告された妻と夫、その家族を描いたテレビ朝日系ドラマスペシャル「ママが生きた証」が7月5日(土曜午後9時)に放送される。実話をもとにした感動の人間ドラマ。主人公を演じる阿部サダヲ(44)と貫地谷しほり(28)が夫婦役で初共演する。原作は、小松武幸さんの「ママが生きた証」(講談社刊)。

 原作の小松さんの妻・美恵さんは、結婚3年目の2010年8月に29歳で末期の乳がんを宣告された。妊娠5カ月だった。抗がん剤の投与は、胎児を危険にさらしてしまうが、夫婦は勇気を持って国内初となる抗がん剤を投与しながらの出産に臨んだ。美恵さんは、同年12月に元気な男の子を出産。そして翌年9月に亡くなった。「報道ステーション」など報道番組の構成作家でもある小松さんは妻の闘病を克明に記録した。

 ドラマでは、小松さんを報道番組のスポーツ担当記者の大森武弘として阿部が、美恵さんを恭子として貫地谷が熱演。恭子の父・光吉を平泉成(70)、母・泰江を市毛良枝(63)、武弘の父・志郎を森本レオ(71)、母・真澄を田島令子(65)のベテラン勢が脇を固める。

 阿部は「漫然と一日が過ぎてしまう日もありますけど、それが最近では『もったいない』と思うようになりました。そういう感覚をいただいた作品です」と話す。また、実生活で母親を乳がんで亡くしている阿部は「暗い、かわいそうといったイメージになりがちですが、この作品では、淡々と生活を送っているところを出したいと思った」とも明かす。

 貫地谷は「母親が旅立っていって、そこに新たな命の歩みが始まる。そんな命の力強さをすごく感じたので、それをどう表現すればいいのかを一番に考えました。生きている実感が、演じていて強く印象に残りました」と撮影を振り返った。

 

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