採集家Syunさん(さとう俊氏)はこの道(どの道?)の大ベテランで、採集家としての私の先達(せんだつ)でもあります。

お付き合いさせていただいて、そろそろ20年になるかな。。。
その間、様々な事を教えて頂きました。
固着性の強い無脊椎動物の採集についてや、採集魚の大量持ち帰り、採集家同士の情報交換などなど。
それは海とそこに生きる動物たちとの付き合い方そのものだったと思います。

脱サラされてフリーとなられてから、ちょっと遠い存在になったかなと思う気持ちと、お仕事の邪魔をしないようにしようと言う思いから、意識的に距離をおいてきました。

ですからSyunさんの公式サイトがいつの間にか様変わりしていた事にさえ気がつきませんでした(不覚)。

つい最近になって突然サイトにお邪魔しブログを拝見して、お元気そうでもないのを心配しています。



さてそのSyun.com のブログにとんでもない事が書かれていて、呆れかえってしまいました。
勿論Syunさんに呆れ返った訳ではありません。
その記事の内容です。



採集ライセンスなるものがあると言うのです。
しかもその内容たるや極めて幼稚で、思慮を欠いたものなのです。
Syunさんの言葉を借りるならば、「【どれだけ採集したか】の評価だけと言う、言ってみれば“格付け制度”」らしい。

採集魚の数の制限とか採集地域の制限ではなく、単なる格付けなら大変な事です。
誰がどのような方法でそれを決めるのかは明記されていないので分かりませんが、そんなバカゲタ免許は許されるものではありません。
取りも直さず採集魚の大量採集を促し、乱獲を助長する結果になります。
死滅回遊魚だから大量採集しても良いと言う理由はありません。

海水魚の採集は、海で出会って魅了された魚を連れて帰り、大事に育てる事にあるはずです。
数や魚種の競い合いは本末転倒というべきでしょう。


そんなライセンスを相手にする採集家は少なかろうとは思いますが、そんな話に触れたとしても決して耳を貸さないようにしてもらいたいと思います。

またライセンスの発案者がライセンス制度を本気で考えているのであれば、是非モラルやマナーに沿った、採集家を育てる為のライセンスにしてもらいたいと思います。 



ところでSyunさん、身体を虐めちゃダメよ。