蹴球探訪
英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【サッカー】本田の覚悟 代表合宿合流後初めて激白2014年6月2日 紙面から
【クリアウオーター(米フロリダ州)本紙取材団】ワールドカップ(W杯)ブラジル大会に出場する日本代表は31日(日本時間6月1日)、当地で2次キャンプ2日目の練習をした。それに先立ち、FW本田圭佑(27)=ACミラン=が代表合流後初めて報道陣に対応し、自身最後のW杯という覚悟で本番に挑むことを明かした。さらに初戦までのチームの雰囲気づくりに言及し、「仲良くすることだけが雰囲気じゃない」と、前回大会初戦の前に経験した選手同士の緊張感を求めた。 本田が、ようやく重い口を開いた。セリエA最終戦で出場機会のなかった5月18日以来、13日ぶり。帰国時も、指宿1次キャンプでの取材エリアでも、そして大ブレーキとなった壮行試合のキプロス戦後までも「アメリカで」ともったい付けていた男が、ようやく発した言葉。それは4年分の思いを凝縮したような覚悟にあふれていた。 「4年に一度しかないW杯。当然次のW杯でプレーできる保証は誰にもない。先があるなんて思っていないし、ここを節目にやるという気持ちで今まで挑んできた。次はないくらいの気持ちで挑むべきだと自分には言い聞かせていきたい」。自身の公式サイトで「集大成」と書いたことの真意を問われると、一気に思いを吐き出した。 戦いへ向かう雰囲気をつくる。それを、初戦までの2週間で最も重要なことに挙げた。ただ、いわゆる「チームの和」ではない。「結構周りに左右される選手もいる。自分の中にさえ手応えを持っていれば、あまり会話もいらない。しゃべらないような雰囲気は必要だと思う。険悪になる必要もないが、仲良くすることだけが雰囲気じゃない。同じ日を二度と迎えることはないが、そういうときは勝利して良い日を迎えた記憶がある」 その最たる例に挙げたのが、前回大会1次リーグ初戦のカメルーン戦だ。 直前の親善試合で3連敗し、チームは急きょ戦い方のスタイルを変えた。崩壊ギリギリの張り詰めた空気の中で、チームは結果を出した。あのときの研ぎ澄まされた感覚を、ブラジルで再現する。「僕がきっかけをつくる」。絶大な存在感を緊張感に変え、チーム全員にその波動を広げていくつもりだ。 (宮崎厚志) PR情報
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