というわけで、移住しますよ。
クリエイターよ、民族大移動を始めよう。
インターネットが登場・発展したおかげで、ぼくみたいに「ネットさえあれば、とりあえず食っていける」人は増えました。自分の身一つでコンテンツを生産し、収益化できる「クリエイター」層はその代表格です。
これまで、クリエイターは東京で仕事をすることが当然のこととされてきました。東京には、仕事もありますし、人もいるからです。勉強会なども盛んですから、東京は「学ぶ」には大変いい環境です。
でも、そろそろ東京は「卒業」してもいいと思うんですよ。ぼくはもう、東京で3年、クリエイターをやりました。そろそろ、自分の力を別の環境で試す時期に来ているように感じます。東京で働く延長線に何があるかは、おぼろげに見えてしまっていますし。未来にワクワクしないのは、健全ではありません。
これからは、東京を卒業して、地方に移住するクリエイターが増えるでしょう。というか、増やしていきたい。だって、合理的なんですもん。
ぼくはこれから強くメッセージを出そうと思いますが、東京を卒業したクリエイターは、年収が上がると思いますよ。要するに、キャリアアップの手段として「地方に移住する」という選択肢を取ることができる、ということです。
適切に地方に移住することができれば、仕事の幅は間違いなく広がります。ぼくは高知県に移住しますが、恐らく行政や大学と一緒に仕事をする機会は増え、地元の特産品の商品開発・PRなどにも関わる機会も出てくると思われます。
東京においては、職能が細分化されすぎてしまっているのです。ブロガーならブロガーの仕事をやっていればそれで食えます。スキルを磨くことはできますが、仕事の幅はなかなか広がっていきません。
しかし、職能が未分化な地方にいけば、ぼくはブロガーでありながら、デザイナーやプランナーの仕事もある程度手がける必要が出てくるでしょう。「イケダさんブログ書けるなら、このプロジェクトのウェブサイトも作ってよ!」とボールを投げられるイメージが、割とクリアに脳裏に映し出されております。
また、仕事の幅が広がるということは、人脈が広がるということでもあります。現地でしっかりバリューを出して評価を蓄積しておけば、今後クリエイターとして食っていける可能性は、一段と高まっていくでしょう。
多くの場合、地方に移住すれば、東京よりもゆるい流れのなかで仕事をすることができます。健全な環境のなかで自分と向き合い、さらにクリエイターとして成長することもできるでしょう。
具体的にいうと、専門分野以外の勉強を深める時間は、確実に増やせると思われます。ぼくは移住したらUnityを勉強する予定ですよ。東京だと仕事バンバン入っちゃうので、そんな暇も取りにくいですからねぇ…。
とまぁ、クリエイターは確実に地方に移住した方がバリューが高まると思うのですが、とはいえ現段階では仮説にすぎません。実際にぼくが移住して人柱やりますので、どうぞ楽しみに見ていてください。
どこに移住するかは人それぞれで、できるだけ散った方が面白いとも思います。故郷がある方は、そこに戻って仕事をつくるのがよいのではないでしょうか。
ぼくも色々検討しましたが、そのなかでも高知はいいとこなので、迷っている方は一度ぜひ。ゆっくり市内を案内しますよ。ひろめ市場でカツオ食べましょう(高知を観光するなら「ひろめ市場」は行っておくべき!東南アジア的な雰囲気がすごい)。
お知らせコーナー
「なぜ僕は『炎上』を恐れないのか(光文社新書)」好評発売中!
「仏教は宗教ではない」好評発売中!
祝3刷!「武器としての書く技術」