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 5日午後1時40分ごろ、三重県桑名市長島町の遊園地「ナガシマスパーランド」で、ブランコ型の遊具「スターフライヤー」が運転中に停止し、修学旅行で来ていた大阪市西淀川区の小学6年の女児4人ら計7人が雨の中、高さ約50メートルの場所に約2時間取り残された。消防に救出され、目立ったけがはないという。

 桑名市消防本部によると、取り残されたのは、ほかに関西地方の20代の男性2人と女性1人。男性1人を除き、健康状態を確認するため、桑名市内の病院に運ばれた。

 遊園地を運営する長島観光開発によると、スターフライヤーは高さ63・4メートルの柱の周りをブランコが回転しながら上下する遊具。ほぼ最も高い部分で停止した。2012年3月に導入以来、運転中の事故は初めてといい、原因がはっきりして安全が確認されるまで運休するという。

 同社によると、遊具はオーストリアのファンタイム社製。同型のものが山梨県富士吉田市の富士急ハイランドにあり、3月に同じように運転中に急停止する事故が起きている。

 この日は朝から弱い雨が降っていた。停止した遊具を目撃した岐阜県瑞浪市の男性は「風が強く、乗っていた人が大きく揺れていた。途中からはスコールのような豪雨も降り、自分が乗っていたらと思うとぞっとする」と語った。