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【大リーグ】

田中将、6イニング2/3を5安打1失点 今季7勝目で新不敗神話スタート!?

2014年5月27日 紙面から

◇ヤンキース7−1ホワイトソックス

 【シカゴ穐村賢】マーの新不敗神話スタート!? ヤンキースの田中将大投手(25)は25日(日本時間26日)、敵地でのホワイトソックス戦に先発し、6イニング2/3を5安打1失点、6三振3四死球で今季7勝目(1敗)を挙げた。20日のカブス戦で3年越しの日米通算34連勝(登板43戦連続負けなし)記録が止まり、「次が大事」と気合を入れ直して臨んだ試合で再び快投を披露。メジャー最多118球に達し、7回途中降板となったことは不本意だったようだが、責任は十分に果たし、首脳陣も合格点。ジラルディ監督は「今度は44戦かな」と早くも田中将の不敗記録更新を予見した。

 真価を問われる初黒星後の登板で、田中将が同じ轍(てつ)を踏むことはなかった。

 カ軍戦では高めに抜けた甘い球を痛打された。その反省を生かし、短期間でフォームの修正などに努めたことが奏功。味方打線の早期大量援護にも恵まれ、シカゴでの借りをシカゴで返した右腕は「内容どうこうよりも結果が出た。そこは良かったと思うし、(味方も)あれだけ点数を取ってくれたので楽な気持ちで投げることができた」と満足そうな表情で試合を振り返った。

 序盤は盤石だった。「フォーシームのコントロールがついたっていうのが一番大きかった」と田中将。スライダー、スプリットなど変化球もより効果的で、5回までは二塁すら踏ませない快投だった。

 球審の判定が辛く、「今日は際どいところが全部ボールだった」で7度もカウント3ボールとなるなど、ストライクゾーンへの対応には苦慮。自然と球数がかさみ、7回途中、四球などで走者をためての降板と最後は褒められたものではなかった。田中将本人も「今日のピッチングじゃ、また(前回の敗戦と)違ったフラストレーションがある」と不完全燃焼を強調したが、それでもメジャーデビューから全10戦でクオリティー・スタート(QS=6イニング以上自責3以下)と先発の役目をきっちり果たし、首脳陣の信頼はより強固なものになった。

 目に見えない困難にも打ち勝った。この日のデーゲーム登板は前回がナイターだったことを考えると実質、中3・5日と初めて経験する“過密”日程。田中将自身も「半日短い中でも投げられたということは良かったんじゃないでしょうか」と収穫を口にした。

 もう誰もが認めるエースだ。ジラルディ監督は「彼がリードした状態で投げれば、ゲームを支配することができる」と太鼓判。女房役のマキャン捕手も「彼がマウンドに上がるたびに勝つチャンスがやってくるんだから、大きな存在だよ」と手放しでたたえた。

 「カ軍戦で不敗神話が(43試合で)途切れたことで彼の闘志に再び火がついた。(今後の)44戦不敗のきっかけになるかもね」と同監督。米複数メディアによれば、「冗談めかして」だったらしいが、あながち…。

 

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