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Last Updated 2014.06.01

TSファイル編集の覚え書き


MPEG-TS 対応ツール MPEG-2 H.264/AVC 4K HEVC マルチ音声 字幕データ 番組情報 カット スマレン 繋ぎ目再生 繋ぎ目調整
Murdoc Cutter × × GOP × × TsTimeKeeper
Smart Cutter × フレーム 不要
TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4 × × フレーム 不要

カット用ツール

Murdoc Cutter

Smart Cutter

TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4


関連ツール

TsSplitter

TsTimeKeeper


Smart Cutter での手順

特殊な素材への対処は ※1 を参照。

カット編集

TsSplitter で -EIT -SD -1SEG -SEP -OVL10,20,0 -LOGFILE

Smart Cutter でカット編集 (Help 又は公式の 解説 を参照)

カット編集 (確認&やり直し優先)

TsSplitter で -EIT -SD -1SEG -SEP -OVL10,20,0 -LOGFILE

OP を NEW START POINT 及び NEW END POINT で選択、add batch で登録、最下部の Clear 又は Delete で選択解除

Aパートを同様に処理

Bパート + ED を同様に処理

次回予告を同様に処理

link を on にして、Start Batch で出力

出力ファイルを確認してカット前後点に問題があったパートは、Result Point から選択し右クリックメニューより View でやり直し

修正前のパートを Result Point の右クリックメニューより Delete

修正後のパートを Result Point の右クリックメニューより Insert Before で挿入

link を on にして、Start Batch で出力


TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4 での手順

特殊な素材への対処は ※1 を参照。

カット編集

TsSplitter で -EIT -SD -1SEG -SEP -OVL10,20,0 -LOGFILE

「新規プロジェクト」→「追加ウィザード」→「TS ファイルを詳細に解析して追加する」→ 解析結果から編集対象のタイトルを選択

「クリップ情報」タブ→「音声の情報」→「AAC 音声解析」→ 解析結果から「チャンネルモード」等を設定

「カット編集パネル」→「編集メニュー」左クリック→「CM 候補検出」→ 解析結果から「キーフレーム出力」等を設定

カット編集

出力設定で、
 [クリップ連結出力] [BDAV 向け MPEG ファイル] [MPEG-2 トランスポート (.ts)]
 [画面アスペクト比 16:9] [VBR (可変ビットレート)]
 [System (映像と音声・字幕あり)]
 ……等を選択 (出力設定例.png)

出力

カット編集 (TFF/RFF 又は TFF/BFF 混在)

Murdoc Cutter で切替点にて分割し個別出力

クリップ一覧に追加

クリップ個別でカット編集

出力設定で [クリップ個別出力 (スマートレンダリング優先)] を選択

個別出力

Murdoc Cutter で結合

TsTimeKeeper で調整

L字テロップ箇所の差し替え (字幕データ無し)

テロップ有り(A) とテロップ無し(B) のファイルで、当該箇所の映像だけを差し替えたい時。

テロップ有り(A) をカット編集

出力設定で [ES (映像と音声)] を選択し、映像ファイル(A) と音声ファイル(A) を出力

TMSR4 の入力設定のクリップに、
「映像ファイル(A) のテロップ前部分」
「テロップ無し(B) の当該部分」
「映像ファイル(A) のテロップ後部分」
……を、編集して追加

出力設定で [クリップ連結出力] [ES (映像のみ)] を選択し、映像ファイル(C) を出力

TMSR4 で「スタート」→「高度なツール」→「MPEG ツール」→「多重化」→ [MPEG-2 Transport] を選択

映像ファイル(C) と音声ファイル(A) を入力

実行

L字テロップの IN/OUT 周辺でフレーム欠けしている事もあるので、差し替え部分のフレーム数と総フレーム数に注意。


※1:特殊な素材

1: PCR 巡回

TsTimeKeeper を使用して調整する。
先頭 GOP の警告が出て終了する場合は、先頭 GOP を Murdoc Cutter で削ってから調整してみる。
(又は、先頭 GOP をチェックしない -nogop オプションが付いた改造版を使う)

2: 先頭 GOP が破損

そのまま TMSR4 で扱うと、再エンコードフレームのビットレートが極端に低くなり映像が破綻する。
音声ヘッダも壊れていると TMSR4 でのスマートレンダリングで、TVTest + TvtPlay にて音声を認識できないファイルが出力される。
先頭 GOP を Murdoc Cutter で削ってから、TMSR4 で扱う。
(又は、正常な GOP から始まる箇所を分割し、そのクリップをマスタークリップに設定する)

3: TFF/RFF 又は TFF/BFF が混在

混在に対応していないツールでは、再エンコード部分がファイル先頭又はクリップ先頭フレームの形式に固定される。
切り替え点毎に個別入力/個別出力して、Murdoc Cutter で結合 + TsTimeKeeper で調整、の手順を使ってみる。

4: 音声チャンネル数が変化

TVTest + TvtPlay での倍速再生は、音声の切り替わる箇所で不具合 (引っ掛かり等) が発生する。

Smart Cutter のスマートレンダリングでは、カット点前後の音声切替箇所が残ってしまう事がある為、
該当するファイル (前後:ステレオ、本編:デュアルステレオ、等) のカット編集には、TMSR4 を使う。


※2:TVTest + TvtPlay 再生で不具合が起こる場合の設定等

1: 未カット編集の Drop が 0 のファイルで、特定箇所の映像・音声が一瞬飛ぶ (PCR 巡回)

TsTimeKeeper にて調整出来ない場合は、TvtPlay 側の設定変更が必要。

2: TVCaptionMod2 等で、字幕表示のタイミングがずれる

先頭 GOP の字幕が表示されない場合は、TVCaptionMod2 側の遅延時間設定を微調整する。

TvtPlay 側でバッファアンダーランを防ぐ設定にすると、字幕表示のタイミングが早くなる。

TVTest 側のバッファリング設定を必要以上に大きくすると、シーク直後の字幕表示が遅れる。

TVTest 側の映像デコーダやレンダラのバッファサイズを必要以上に大きくすると、字幕表示のタイミングがずれる。

3: TMSR4 及び Smart Cutter でのカット編集後ファイルで、カット終了点直前の音声が乱れる

TVTest 側でバッファリングを行う設定にして、設定値を効果の出る最小限の範囲にする。

4: 設定例

TvtPlay → TvtPlay.ini
TVTest → 設定

※3:TVTest + TvtPlay 再生で不具合が起こる場合の再編集、再調整等

1: TMSR4 にて編集したファイル (先頭の映像が 1〜3秒程度出力されず、音声のみ出力される)

TMSR4 の 出力ターゲットを [BDAV 向け MPEG ファイル] にする。

既に通常の [MPEG ファイル] にて出力してしまったファイルは、本編クリップ前に 1秒程度の単色クリップ (黒色) を追加して再出力する。

2: Murdoc Cutter + TsTimeKeeper にて編集&調整したファイル

倍速再生にて編集点が不具合となる可能性があるので、要再編集。

3: H.264 TS Cutter にて編集したファイル

倍速再生にて編集点が不具合となる可能性があるので、要再編集。

4: Smart Cutter (Ver.1.7.1 以前) + TsTimeKeeper にて編集&調整したファイル

倍速再生にて編集点が不具合となる可能性があるので、要再出力。

5: Smart Cutter (Ver.1.7.1 以前) + TsTimeKeeper (旧ver.) にて編集&調整したファイル (字幕が正常に表示されない)

以下の組み合わせにて「カット編集+後処理」をしたファイルで発生する場合がある。

字幕タイムコードが異常値になっている不具合に該当するかもしれない為、修正用ツールにて再調整してみる。

倍速再生での不具合解消をする為の再出力作業も必要。


配布物


リンク


参考にしたサイト



http://n-anime.exolib.net/