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【大リーグ】

ダルビッシュ、8イニング無失点、12K 防御率2.08!マーと1、2位独占

2014年6月3日 紙面から

◇レンジャーズ2−0ナショナルズ

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)は1日(日本時間2日)、敵地ワシントンでのナショナルズ戦に先発し、8イニングを5安打無失点、12奪三振(今季自己最多タイ)の好投で5勝目(2敗)を挙げた。寝違えによる首痛で先発を1度回避。この日は10日ぶりのマウンドで、球団公式サイトなどによると、前夜は「また首が痛かったらどうしよう」と20回も目が覚めてしまったというが、要所をピシャリ。ワシントン監督も「1点(援護が)あれば十分だった」とうなる快投でチームの連敗を止めた。

 首痛で先月27日のツインズ戦を回避。けがの影響、試合勘の鈍りなどから、投げてみないと分からない要素もあったが、全ては取り越し苦労だった。直球は走り、最速96マイル(約154キロ)を計測。1イニング平均13球未満の快ペースでほぼ危なげなく8イニングを投げ抜き、チームの連敗も止めたダルビッシュは「試合終盤まで投げ、チームの勝利に貢献できた。(久々の実戦で)少し疲れたけど、自分の仕事はできたと思う」と充実感を漂わせた。

 同22日のタイガース戦以来、10日ぶりのマウンド。投げられなかった鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように直球系中心で押した。時折交える変化球も効果的で、1回2死一、三塁で打席に迎えたラモスから3回先頭ロアークまで5者連続三振を記録するなど、5回終了時で早々と自身23度目の2桁奪三振(K)を達成。「寝違えてないよね」と20回も起きるなど、眠れない夜を過ごした男とは思えない投げっぷりだった。

 最も失点のリスクが高かった6回1死一、三塁も、デスモンドをスライダーで泳がせて右飛に仕留めて乗り切るなど、過去2戦で計27安打19得点と打ちまくっていたナ軍打線の勢いを完全に止めた。ワシントン監督は「流れを変えてほしかったが、ユウがやってくれた」。球団地元紙ダラスモーニング・ニューズ(電子版)は「これぞエースの仕事」とたたえた。

 ダルビッシュの1試合12K以上はメジャー7度目。2012年以降ではア・リーグを代表する右腕バーランダー(タイガース)、左腕セール(ホワイトソックス)の6度をしのぐリーグ最多。防御率2・08はヤンキースの田中将に次ぐ数字で、ア防御率1、2位を日本人投手が独占する格好となった。

 「みんながいい方が日本の評価が絶対に良くなる。そういう意味で(田中将には)頑張ってほしいなと思っている」とダルビッシュ。両投手とも今のところ大崩れはない。高いレベルで競り合い、最後はどちらかが日本人初のサイ・ヤング賞受賞−。そんなシナリオが現実味を帯びている。

 

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