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猪木氏、石原新党ダ~ッ!期限ぎりぎりに決断 橋下氏から打診なし

2014年6月6日6時0分  スポーツ報知
  • 石原慎太郎日本維新の会共同代表(右)と握手するアントニオ猪木参院議員

 日本維新の会は5日、石原慎太郎共同代表(81)のグループと橋下徹共同代表(44)のグループに「分党」した後、衆参両院62議員がどちらに所属するかを発表した。態度を最後まで明らかにしていなかったアントニオ猪木参院議員(71)は期限ぎりぎりのこの日夕、石原グループ入りを表明。橋下氏側は37人、石原氏側が23人となり、衆院議員2人は無所属を選んだ。橋下氏側は夏までに結いの党と合流して新党をつくる方針。石原氏は7月下旬にも新党を旗揚げする考えだ。

 この日午後、衆院第2議員会館の石原事務所を訪れた猪木氏は、意思確認の「寄せ書き」に署名した。報道陣に心境を聞かれると「元気ですか!」。石原氏も笑顔で「元気ですよ」と合いの手を入れた。

 日本維新は5日までに所属議員に橋下氏につくか、石原氏につくかを決めるよう求めていた。態度を明かしてこなかった猪木氏に、石原氏側は園田博之副幹事長らが接触。「三顧の礼」を尽くしてラブコールを送っていた。

 狙いは参院議員の確保だ。参院の過半数は議長を除くと121議席で、うち自民党は114議席。集団的自衛権の行使容認をめぐり、公明党が連立を離脱した場合でも、石原新党が7議席以上あれば、自民党との合計で過半数に達する。石原氏側が、参院で13議席を持つみんなの党にも秋波を送っているのもこのためだ。

 一方の猪木氏にとって最大の判断材料は、北朝鮮などとの独自外交をやりやすいのがどちらか、という選択だった。「石原さんは北朝鮮に対して何も言わなかった。心の中ではどう思っているか分からないが。大阪の方は反対が多いと聞いている」。関係者によれば、橋下氏側から猪木氏へのグループ入りの打診はなかったという。

 猪木氏の参加で23人となった石原氏側はこの日、国会内で新党準備会の初会合を行った。座長の山田宏衆院議員は「綱領、基本政策、規約などを提案する委員会をこれから作っていく」。7月末までに党名や綱領などを決定する方針だが、執行部人事は規約に基づいて選出するため、結党大会は8月以降にずれ込む可能性があるという。

 自民党の石破茂幹事長は「予想よりも大勢の人が石原氏の下に集まった印象だ。政権と協力関係を築きたいとの思いはありがたい」と石原新党の結成を歓迎した。

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