北村弁護士長男・晃一、難コース攻略で3差5位発進!
◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー国内メジャー第1戦 日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯第1日(5日、兵庫・ゴールデンバレーGC、7233ヤード=パー72)
人気弁護士・北村晴男氏(58)の長男・晃一(29)=ミッションバレーGC=が、4バーディー、3ボギーの1アンダー71で回り、首位に3打差の5位と好発進した。予選会を突破して初出場を果たしたプロ6年生が、ツアー9戦目で初Vを狙う。通算19勝の谷口徹(46)=フリー=が4アンダー68で単独首位。1打差2位に金亨泰(36)=アビバホールディングス=がつけた。
難コースを攻略した。北村は「朝に嵐のような雨が降って、アンダーパーで回れるとは思っていなかった。途中で雨がやんでゴルフしやすくなった」と、予想以上のスコアに声を弾ませた。
父譲りのクレバーさが光った。「(グリーンに)乗っけられる範囲で乗せて、2パットでもいいと割り切って。今日はパットも入ってくれた」。3番でボギー先行となったが、7番で8メートル、9番で13メートルを決めバーディー。後半も手堅いゴルフを徹底してパープレーでしのいだ。「トップの人と比べると僕はアイアンショットがイマイチなので、伸ばし合いになるより今回のような我慢比べの方がいい」と胸を張った。
身体能力は抜群だ。高校まで野球に打ち込み、神奈川・桐光学園では控え二塁手ながら2年春と3年夏に甲子園出場。大学は父と同じ弁護士になることも視野に中大法学部に進学した。その後は勉強よりスポーツに情熱を傾けることを選び、4年でプロゴルファーを目指すことを決めた。
父は反対するどころか、この判断に大賛成だった。晴男氏は「圧倒的なパワーはないが、とにかく器用で頭がいい。だからゴルフは合うと思った」と説明。北村本人は「父は僕が動き回ってるところしか見てないので、うれしかったんじゃないですか」と笑った。
「有名人の息子だからって嫌な気持ちになったことは一度もないし、いい環境でやらせてもらって感謝している。明日も悪くなったときにどれだけしのげるかですね」。大会の台風の目となり、サインを求めるギャラリーが“行列”をつくるほどの人気者になる。(吉村 達)
◆北村 晃一(きたむら・こういち)1985年1月2日、神奈川県生まれ。29歳。幼少期に野球を始め、桐光学園で甲子園に2度出場。中大4年で本格的にゴルフを始め、2009年プロ転向。11年中日クラウンズでツアーデビュー。最高は12年中日クラウンズ36位。昨年の最終予選会は124位。得意クラブはパター。家族は両親とタレントの妹・まりこ(22)。170センチ、72キロ。血液型B。