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【プロ野球】

中井、生涯初のサヨナラ打 「最強に最高で〜す」

2014年5月27日 紙面から

巨人−日本ハム 9回裏1死二塁、サヨナラ二塁打を放ち、ナインらと喜び合う中井(中)=東京ドームで(市川和宏撮影)

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◇巨人4−3日本ハム

 巨人がサヨナラ勝ちで2位に並んだ。3−3の9回、鈴木の内野安打とバントで1死二塁として中井が左翼線へ適時二塁打を放った。4番手の山口が2勝目を挙げた。日本ハムは3回途中から継投に入ったが、増井が最後に力尽きた。

    ◇

 人生初のサヨナラ打が左翼線ギリギリではねた。同点の9回1死二塁、試合を決めたのは巨人・中井だった。「最強に最高で〜す! とにかくフェアゾーンに落ちてくれと思っていました」。二塁まで走ったところで仲間にもみくちゃにされ、手荒い祝福を受けた。

 7回に同じ1死二塁で「一番やっちゃいけない」という見逃し三振に倒れていた。「それでも監督が打席に送ってくれた。今度は積極的に振っていこう、くらいついてなんとかしよう」。悔しさをバットに込め、最高の結果をたたき出した。

 昨季、48試合出場で打率3割2分4厘、4本塁打と頭角を現したが、昨季途中の左膝、今季キャンプ中の右肘と負傷が続いて出遅れていた。「正直、1軍の試合はあまり見たくなかった。プレーできていない自分がもどかしくて」。心の葛藤と戦いながら、いつか巡ってくるチャンスを信じて待った。

 23日に今季初めて出場選手登録されると、前日から1番左翼で先発出場し、はつらつとプレー。原監督は「中井は思い切りが良いし、チーム内で現実的に1番打者に苦しんでいる」と起用の理由を説明した。遅れてきた24歳の若武者は「これからが僕の開幕だと思って頑張っていきたい」。主力が軒並み調子を崩し、1番打者が固定できない現状に風穴を開け、低調な打線の救世主になる。 (小林孝一郎)

 

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