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【プロ野球】

則本 2戦連続完封

2014年5月29日 紙面から

巨人−楽天 巨人戦で完封勝利を挙げ、星野監督のユニホームが置かれた席の前で笑顔を見せる楽天の則本=東京ドームで(中西祥子撮影)

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◇楽天4−0巨人

 楽天の則本が散発の3安打に抑え、2試合連続の今季3度目の完封で6勝目。球威があり、9回以外は二塁を踏ませなかった。打線は4回に嶋が先制打。5回は西田の2ランで加点。巨人は6回2死まで無安打。大竹も制球が甘かった。

 闘将の気迫が秘蔵っ子に乗り移った。楽天の則本がマウンド上に仁王立ち。最後の打者を遊ゴロに仕留めると、右コブシを力強く握り締めた。休養に入った星野監督の宿敵を3安打に抑え、2試合連続の完封勝利だ。

 「初回から、いけるところまで飛ばそうと思っていた。一生懸命、魂を込めて投げました。星野監督に届くようなピッチングをしようと思っていました」

 昨秋の日本シリーズの再戦。相手は、指揮官が現役時代から「打倒」に執念を燃やしてきた巨人だ。その思いを受け継いだ右腕は「監督の宿敵なので、何としても倒そうと思っていました」と声を張った。

 この投球なら文句を言われるはずがない。女房役の嶋も「キレッキレでした」と舌を巻いた直球は、プロ入り最速に並ぶ153キロをマーク。球団では田中将大(ヤンキース)に次ぐシーズン3完封勝利を飾った。

 2年連続で開幕投手を任され、日本シリーズでは田中とともに大車輪の役割を託された。「まだエースじゃない」。大黒柱が抜けた今季、何度も浴びせられた指揮官からの厳しい言葉も“後継エース”としての期待の表れにほかならない。

 指揮官が座るベンチの“指定席”に置かれたユニホーム。「星野監督、やりました。これからチームはもっともっと勝っていきます。早く戻ってきてください」。カメラを通じて伝えたメッセージは、チーム全員の思いでもある。 (井上学)

 

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