キャッチボールをする阪神・能見。奥は藤浪=甲子園で(田中太一撮影)
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阪神・能見篤史投手(35)が30日、国内移籍が可能なFA(フリーエージェント)権を取得できる登録日数に達した。すでに球団側から「残留要請」を受けているが、本格的な交渉はシーズン後。この日は甲子園の投手指名練習に参加し、先発する31日の日本ハム戦(札幌ドーム)に向けて調整した。
能見は、表情を変えずに淡々と話した。「その話はいいですよ。何の実感もない。シーズン中なんで特に何も考えてないです」
28日に35歳の誕生日を迎え、国内FA権も取得した中で日本ハム戦に挑む。札幌ドームでは、05年にプロ初完投勝利を挙げ、最近では12年に8イニング1失点と好投。通算3戦1勝0敗で防御率1・64の成績だが、相性が良いとは感じていない。
「(マウンドが)硬いので股関節が痛くなる。自分の感覚もあるので難しいですけど」と能見。結果は良くても、相性がいいとは感じていない。それでも、チームの勝利のために投げることに変わりはない。
この日は、キャッチボールやダッシュなどで調整した。チームとしては7カード連続で初戦を落としているが「落とそうと思ってやってる訳じゃないので。仕方ないです」と話す。過剰な意識を抱くことなく、全力で白星を取りにいく。 (道辻歩)
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