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【プロ野球】

金子 消えた…ノーヒットノーラン

2014年6月1日 紙面から

◇巨人1−0オリックス

 巨人が投手戦を制した。0−0の延長12回2死から亀井が均衡を破る1号ソロを放ち、その裏を久保が抑えた。オリックスの金子は9イニング無安打無失点に抑えたが、代打を送られて降板。打線は11安打を放ちながら、得点を奪えなかった。

     ◇

 9回を無安打無失点。それでも金子の快投が記録として残ることはなかった。

 初回、先頭の中井から4者連続三振と最高の立ち上がり。三回は1死二、三塁のピンチを切り抜けた。中盤以降は1つアウトを取るたびに、満員の球場が大歓声に包まれた。

 結局9イニングを144球、被安打0、11三振で4四球。「ノーヒットだったのは知っていましたけど、最後まで意識はしていなかった」。ただ一つ足りなかったのは運だった。

 9回2死二塁では阿部の鋭いライナーを遊撃手・安達が飛び上がって好捕。失点を覚悟した金子は安どの表情に変わり、2度グラブをたたいた。ベンチに戻る安達をベンチ前で迎えてハイタッチ。味方の攻撃に託した。

 その裏、先頭の安達が内野安打で出塁。伊藤が送り、1死二塁で金子の打順になった。球数のこともあり、ベンチは代打を選択。後は味方のサヨナラ勝ちを祈った。だが2死満塁となってヘルマンは右飛。願いはかなわなかった。

 そしてチームは12回、馬原が亀井に勝ち越しソロを浴びた。「9回、サヨナラになっていたら、もちろんノーヒットノーランになってうれしいけど、僕が一番大事に考えるのはチームの勝利」。エースは厳しい表情を崩さず、球場を後にした。 (五島大裕)

 

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