◇ソフトバンク3−3ヤクルト
両チームともに譲らず延長12回で引き分けた。ソフトバンクは2−2の6回、今宮の適時三塁打で勝ち越し。ヤクルトは直後の7回、中村の適時二塁打で追いついた。延長では互いに好機をつくったが、あと一本が出なかった。
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ヤクルト・小川監督は12回裏の松田の一打を振り返り「入ったと思った。投手も野手も本当によく粘ってくれた」と、引き分けに胸をなで下ろした。
7回に同点に追い付いて延長に持ち込んだものの、相手の救援陣は防御率1点台で、ヤクルトは5点台。今季延長戦は6度目だが、ここまで5敗1分け、うち4試合がサヨナラ負けとめっぽう弱く、頼みの主砲・バレンティンも、左アキレスけん痛で8回裏からベンチに引っ込んでいた。
そんな窮状の中で光ったのが、ドラフト3位・秋吉と同4位・岩橋の両新人投手。8回から11回、それぞれ2イニングを無失点に抑えた。5月20日のロッテ戦、28日の日本ハム戦と9回に同点ソロを浴びていた秋吉は「本塁打だけはダメと思って、すべてMAXの力で低めに投げた」と反省を生かした。
他のセ5球団が勝利する中、喜んでばかりもいられないが、ヤクルトにとっては価値ある引き分けだ。 (竹村和佳子)
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