◇DeNA5−2西武
DeNAは投打がかみ合い4連勝を飾った。久保が2失点と踏ん張り、完投で4勝目を挙げた。打線は3回にブランコの2点二塁打と筒香の2ランで4点を先行した。西武は中村の2本のソロでの2点に終わった。
DeNAの新外国人、キューバ出身のユリエスキ・グリエル内野手(29)が3日、イースタン・リーグの西武戦(西武第2)に「3番・指名打者」で出場し、来日初戦で豪打を披露した。
弾丸ライナーは失速しないまま、バックスクリーンに到達した。4回の2打席目。3ボールから左腕・中崎の真ん中直球をバックスクリーンへ来日“1号”弾だ。
「ファームだけど、日本に来て最初の一発。いいことだと思う」。キューバでの3月中旬以来の実戦。時差ボケも残るなか「投手の球を多く見たい」というテーマを持って臨んだ初戦での一発を喜んだ。視察した中畑監督は「あの打席を見ただけで十分。注目している中で、結果を出してくれた。もっていないと出せない」と絶賛だ。
母国を長期間離れるのは初体験。来日初日に案内された焼き肉店では、座敷を前に「靴を脱ぐのか?」と困惑していた。食も進まなかったという。実は和食も苦手。中畑監督は「メンタル面や食事面で心配はある。ストレスを緩和してあげれば、結果を出せると思う」と生活面のフォローを不可欠とした。
4日も2軍の西武戦に出場する。「二塁と三塁を守る。しっかり寝て、もっといいコンディションで出るよ」とグリエル。6日の日本ハム戦で1軍デビューの予定。この中越え弾は、まだほんの序章にすぎない。 (鈴木創太)
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