ラリアットでT−Hawkを吹っ飛ばすジミー・ススム
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ドラゴンゲート所属選手の実力ナンバーワンを決めるトーナメント「キング・オブ・ゲート(KOG)」の決勝戦が5月31日の神戸大会であり、ジミー・ススム(36)がT−Hawk(ティー・ホーク、24)を破って初優勝した。これにより、15日の福岡大会でYAMATO(32)の保持するドラゲー最高峰のオープン・ザ・ドリームゲート王座に挑戦することが決まった。
とにかく今大会のススムは気合が入っていた。ここ数年は人気ユニット、ジミーズの中核としてタッグ戦線が中心。だが、今大会はシングルプレーヤーとしての本能を思い出したかのように、1回戦からサイバー・コング、望月成晃、鷹木信悟を連破した。
決勝で待っていたのは、世代交代を目指すT−Hawk。勢いに乗る24歳で、174センチ、85キロのマッチョな体はススムより一回り大きい。得意の逆水平チョップは1発で試合の形勢を逆転する威力がある。だが、ススムの気迫はそのチョップを上回っていた。何発も浴びて胸板は赤く腫れ上がったが、それでも前に出た。激しい打撃技の応酬でスタミナ消耗合戦へ。15分すぎ、ついに根負けしたT−Hawkがぼうぜんと立ちすくしたところへ、ラリアット2発。そして、立っているのがやっとの相手に、正面から3発目をたたき込んで勝負を決めた。
「こんなに強いT−Hawkに勝てて、本当に最高の気分。いつも大事な場面で結果が出ない自分に腹が立ち、この大会は誰よりも強い執念を持って臨んだ。さらなる高みを目指します」と、しみじみ語った。
団体側からは、15日のドリームゲート戦の勝者が、神戸ワールド記念ホール大会(7月20日)のメーンイベントに出場することが発表された。
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