市販の目薬は危ない? 眼科医が指摘する市販の目薬の危険性。

By   2014年6月5日

眼精疲労

スマートフォンやパソコンなどの普及によって、「すぐに目が疲れてしまう」「目が乾きやすい」といった眼精疲労を抱えている方が増えています。最近では様々な種類の目薬が発売されており、こうした目薬に頼って生活している方も多いのではないでしょうか?
しかし、眼科医の多くは市販の目薬に対して否定的な考えを持っているようです。
一体なぜでしょう?
今回は多くの眼科医が指摘する市販の目薬の危険性についてご紹介いたします。

市販されている目薬の多くは防腐剤が含まれている

市販されているほとんどの目薬には、長期保存に耐えられるように防腐剤が入っています。
健康な方であれば、涙によって流されてしまうため問題になることは少ないのですが、ドライアイなど目が乾きやすい方の場合、防腐剤が目に残りやすく、角膜上皮に重大な障害を起こしてしまう恐れがあります。

血管収縮剤によって無理に充血を解消している

市販の目薬には血管収縮剤が入っていることが多く、これによって目の充血が解消されます。
一見、いいことのように思えますが、そもそも目の充血とは、眼球の傷・細菌の侵入・酸素不足など、目の問題を解決しようとする働きによって血液が集まっている状態なのです。
目薬によって充血が無くなったとしても、元々目が抱えていた問題は解決しておらず、目薬の効果がきれた時には元の状態よりも充血してしまいます。

人によっては体質に合わなかったり副作用が出たりする

どの薬でもそうですが、体質や症状・使用方法によっては副作用が出てしまうことがあります。
目薬による副作用の主な症状は、かゆみ・炎症・まぶたの周りが腫れてしまうといったものです。
目薬を使用していて少しでも違和感を感じたら、すぐに眼科医に相談しましょう。

眼科医で出される目薬はどうなの?

眼科医で処方される薬には、防腐剤が含まれておらず涙に近い成分が使用されています。
また充血をかえって悪化させる血管収縮剤も使用されていません。
医師が症状や体質をしっかりと診察した上で処方されるため、自分の判断で市販の目薬を使うよりも根本的な解決に繋がるでしょう。
ただし、防腐剤が入っていないため痛みやすいこともありますので、薬の保管方法・使用期限には注意してくださいね。

いかがでしたか?
市販の目薬は一時的にスッキリするものの、長期的に考えると目の健康にはあまり良くないものが多いようです。
「目が充血する」「目の疲れが取れない」という時は、市販の目薬に頼らないで迷わず眼科にかかることをオススメします。