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禁止麻酔薬 子ども55人に投与 東京女子医大病院6月5日 18時14分
ことし2月、東京の東京女子医科大学病院で、2歳の男の子が、子どもへの使用が禁止されている麻酔薬を投与され死亡したのを受けて、5日、大学の医学部長らが記者会見を開き、去年までの5年間に同じ麻酔薬を55人の子どもに投与していたことを明らかにしました。
東京・新宿区の東京女子医科大学病院では、ことし2月、首の手術を受けた当時2歳の男の子が、集中治療室で子どもへの使用が禁止されている麻酔薬「プロポフォール」を投与されたあと、容体が急変して死亡し、警視庁が業務上過失致死の疑いで捜査を進めているほか病院も調査を行っています。
5日は病院とは別に東京女子医科大学の教授会が病院の麻酔科医らを対象に行った調査の結果がまとまったとして、医学部長らが記者会見を開いて公表しました。
それによりますと、去年までの5年間に同じ麻酔薬を14歳以下の55人の子どもに投与していたことが確認されたということです。死亡した子どもはいないということです。
麻酔科医は「子どもへの投与が禁止されていることは知っていたが、人工呼吸器の管が患者が動いて外れないようにするために投与した」と説明したということです。
記者会見した東京女子医科大学の高桑雄一医学部長は、「死亡から3か月以上経っても病院が社会に対して説明しないのは問題だと考えて会見に踏み切った。患者に同意を得ずに投与しているのは不適切で、すべての教員に対して再教育を行い再発防止に努めたい」と述べました。
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