指紋の時期を特定、オランダの法医学者が新技法

2014年06月05日 15:56 発信地:ハーグ/オランダ

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×フランス南西部トゥールーズ(Toulouse)の警察署で指紋を調べる法医学捜査官(2012年10月5日撮影)。(c)AFP/REMY GABALDA

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【6月5日 AFP】オランダの法医学者らが、指紋の時期を特定する新たな方法を開発した。今後、数年が経過した指紋の時期を特定することができるようになるかもしれない。

 オランダ法科学研究所(Netherlands Forensic InstituteNFI)の指紋研究者、マルセル・デプイト(Marcel de Puit)氏は4日、AFPの取材に、世界で初めての成果だと語った。

「指紋の日時が分かるということは、容疑者が犯行現場にいた時期や、どの指紋が捜査に関係するかを判断することができるということだ」と、デプイト氏は述べた。

 指紋は汗と油分が成分で、コレステロールやアミノ酸、タンパク質が複雑に組み合わさっている。

 デプイト氏は「指紋に含まれる化学物質は分析が可能だ」と述べ、「一部(の化学物質)は時間が経過するにつれて消える。これらの化学物質の組成比によって指紋の日時を特定することができる」と続けた。

 指紋の日時を特定する研究は過去にもあったが、化学物質の組成比ではなくその「量」に注目したために上手くいかなかったという。

 ただ現時点では、時期を特定できる指紋は残されてから15日以内のものに限られ、絞り込むことのできる精度は1~2日だという。今後、実際の事件現場で包括的な試験を行い、データベースを作成した上で、うまくいけば「1年以内に」実際の捜査に利用できるようになる可能性があるとデプイト氏は見通しを語った。(c)AFP

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