小学校校庭で女児4人にわいせつ行為、64歳男を逮捕

性犯罪で前科2犯の男、白昼に堂々と犯行

 小学校の敷地内で10歳に満たない女児4人に対しわいせつな行為をした60代の男が警察に逮捕されたことが分かった。児童に対するわいせつ行為などの前科があるこの男は、白昼に小学校の運動場に侵入し、堂々と犯行に及んでいたが、警察や学校側はそれを止めることができなかった。

 全南(全羅南道)地方警察庁と全羅南道教育庁(教育委員会に相当)によると、今年4月26日正午ごろ、全羅南道霊岩郡の小学校の運動場に、船員の男(64)=逮捕済み=がサングラス姿で自転車に乗って現れた。この日は土曜日だったため、校門や運動場を監視する警備員や教員はいなかった。男は運動場で遊んでいた7歳の女児2人に近付き「自転車に乗せてあげる」と声を掛け、学校内の人けのない場所に連れていった。そして一人の女児の背中にカッターナイフを突き付けて脅し、わいせつな行為をした後、携帯電話で裸の写真を撮影した。

 男はその後近所をうろつき、同日午後4時9分ごろ再び学校に戻って、9歳の女児に近寄った。男はこの女児を脅し、学校の敷地の奥に連れていってわいせつな行為をした。帰宅した女児から被害の状況について聞いた母親は警察に通報し、警察は同日午後6時20分ごろ、学校の周辺で男を検挙した。警察は男の携帯電話から被害児童の写真を発見し追及したところ、4月19日にも同じ場所で別の女児にわいせつな行為をしていたことが分かった。

 男は2002年、児童に対するわいせつ行為で懲役3年6月の刑を言い渡されるなど、前科2犯だった。ところが、08年に導入された電子足輪(位置追跡電子装置)制度の対象にはなっておらず、警察の管理下にはなかった。検察は今月13日、男を逮捕・起訴した。

霊岩= チョ・ホンボク記者
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