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 5日午前9時15分ごろ、日本航空で航空機の重量バランスを管理するシステムに障害が発生した。手作業となって出発に時間がかかり、午後6時現在で羽田、伊丹、福岡など国内線166便が欠航し、約1万3500人に影響。障害は午後5時ごろに復旧したが、遅れは終日続く見込みだ。

 航空機は飛行中のバランスを考え、乗客の着席位置から重心を計算して荷物や貨物を載せる位置を決めている。日航によると、全国の空港にある端末でシステムが使えなくなった。データを管理・計算するサーバーは東京都内にあり、ネットワークで結んで荷物や貨物の搭載を指示しているという。

 サーバー内にあった障害データを削除したところ復旧したといい、日航は「サイバー攻撃の可能性はない」としている。