中国メディア・中国新聞社は22日、北京市ではここ数日大気中のPM2.5濃度が低下する代わりに、オゾン濃度が汚染レベルにまで上昇したことを報じ、夏季はPM2.5に加え、オゾン濃度に警戒が必要であるとする専門家の意見を伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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中国メディア・中国新聞社は22日、北京市ではここ数日大気中のPM2.5濃度が低下する代わりに、オゾン濃度が汚染レベルにまで上昇したことを報じ、夏季はPM2.5に加え、オゾン濃度に警戒が必要であるとする専門家の意見を伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
 中国メディア・中国新聞社は22日、北京市ではここ数日大気中のPM2.5濃度が低下する代わりに、オゾン濃度が汚染レベルにまで上昇したことを報じ、夏季はPM2.5に加え、オゾン濃度に警戒が必要であるとする専門家の意見を伝えた。

 記事は、同市で2013年1月1日よりPM2.5のほか、オゾンと一酸化炭素の濃度を大気汚染モニタリング項目に盛り込んでいることを紹介。晴天によりPM2.5濃度が低下していた21日午後、同市内のオゾン濃度が1立方メートルあたり250マイクログラムと基準値の200マイクログラムを上回る汚染状態に達したと伝えた。

 そのうえで、同市の環境モニタリングセンターが「5月から9月の高温期には、オゾン濃度上昇による大気汚染が発生しやすくなる」と解説、オゾンは呼吸系統や目を刺激するため、屋外活動を減らすよう呼びかけたことを伝えた。

 北京大学の環境科学専門家は、オゾンは人体への危害のほかに、極めて強い酸化作用を持ち、金属などを腐食させる作用があるとした。また、大気中の汚染物質をPM2.5を主とする顆粒物に転化させる作用もあり、「危険性はPM2.5に匹敵する」と解説した。

 さらに、環境当局や市民がPM2.5ばかりに関心を持っていることを指摘。速やかにオゾン発生源のリストを作成し、排出をコントロールすることを当局に対して提起した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)