北京の夏は、大気中の「オゾン濃度」に警戒必要・・・危険性は「PM2.5に匹敵」の専門家見解=中国メディア
記事は、同市で2013年1月1日よりPM2.5のほか、オゾンと一酸化炭素の濃度を大気汚染モニタリング項目に盛り込んでいることを紹介。晴天によりPM2.5濃度が低下していた21日午後、同市内のオゾン濃度が1立方メートルあたり250マイクログラムと基準値の200マイクログラムを上回る汚染状態に達したと伝えた。
そのうえで、同市の環境モニタリングセンターが「5月から9月の高温期には、オゾン濃度上昇による大気汚染が発生しやすくなる」と解説、オゾンは呼吸系統や目を刺激するため、屋外活動を減らすよう呼びかけたことを伝えた。
北京大学の環境科学専門家は、オゾンは人体への危害のほかに、極めて強い酸化作用を持ち、金属などを腐食させる作用があるとした。また、大気中の汚染物質をPM2.5を主とする顆粒物に転化させる作用もあり、「危険性はPM2.5に匹敵する」と解説した。
さらに、環境当局や市民がPM2.5ばかりに関心を持っていることを指摘。速やかにオゾン発生源のリストを作成し、排出をコントロールすることを当局に対して提起した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)