ゴッホの耳の生体レプリカ、ドイツの美術館で展示

2014年06月05日 08:32 発信地:ベルリン/ドイツ

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×ドイツ南西部カールスルーエ(Karlsruhe)の美術館カールスルーエ・アート・アンド・メディア・センター(Center for Art and Media Karlsruhe、ZKM)で展示される、ディームット・シュトレーベ(Diemut Strebe)さんが生体物質を使って復元したビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)の耳(2014年6月4日撮影)。(c)AFP/THOMAS KIENZLE

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【6月5日 AFP】オランダの画家ビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)が切り落とした耳の生きた複製が、あるアーティストによって展示用に制作された。ドイツの美術館が4日、明らかにした。

 生体物質を使用した芸術作品を専門とするディームット・シュトレーベ(Diemut Strebe)さんは科学者らの協力を得て、ゴッホの親戚のDNAと3Dプリンターを使ってゴッホの耳を再現した。

 ドイツ南西部カールスルーエ(Karlsruhe)の美術館カールスルーエ・アート・アンド・メディア・センター(Center for Art and Media KarlsruheZKM)の広報担当者によると、耳はコンピューター画像処理技術を使用して培養軟骨を成長させたもので、「ゴッホの耳の形と同じ」という。

 軟骨細胞はゴッホの弟、テオ(Theo)のやしゃご、リーウ・ファン・ゴッホ(Lieuwe van Gogh)さんが提供したものを使用した。

 同広報担当によると、展示されている耳は生きた細胞と人工物できており、「シュガーベイブ(Sugababe)」と題された「生体芸術作品」となっている。

 来館者は、マイクを使って耳に話しかけることができ、その音は耳が浸されている栄養溶液を通り抜けて、展示場で放送される。

 耳はカールスルーエで7月6日まで展示された後は、2015年始めに米ニューヨーク(New York)で展示される予定。

 ゴッホは生前、精神の病やうつに悩まされ、自身の耳を切り落としたことで有名。ゴッホのY染色体と16分の1のゲノムを共有するリーウ・ファン・ゴッホさんは、交流サイトのフェイスブック(Facebook)のページに、美術館で展示される耳と共に写った写真を、「耳を貸して」との言葉と共に投稿している。(c)AFP

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