2014年6月5日12時09分
ユッケを食べた181人が発症し、5人が死亡した焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件で、運営会社「フーズ・フォーラス」(金沢市、特別清算中)が、被害者に計約8170万円の補償金を支払う準備を進めていることがわかった。同社が2012年2月、金沢地裁に特別清算を申し立てた後、被害者にまとまった補償をするのは初めて。
同社がホームページで明らかにした。それによると、加入していた食中毒保険で保険会社から支払いを受けた保険金約8620万円を原資にするという。同社が算定した被害者の債権総額は約4億860万円で、今回は同社が支払い対象と認めた被害者に対して債権額の20%を弁済するという。一方で、被害者側は治療費や慰謝料などで総額約8億1400万円の補償を求めている。
被害者への補償を巡っては、福井県内の10代女性が同社に慰謝料など約200万円を求めた損害賠償請求訴訟の判決が昨年12月に福井地裁であり、同社に対し約170万円の支払いを命じている。
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朝日新聞社会部
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