「福島」を「フクシマ」と呼ばせないために
福島原発の現場で働いておられる方々は、「福島」を「フクシマ」と呼ばせないために奮闘されているわけである。「福島」を「福島」のままにしてほしいと願って、いまもなおたくさんの方々が避難所暮らしを続けておられる。「たちの悪い昂揚感と被害者意識」で表記されている「フクシマ」は、そんな方々の毎日に泥を塗るようなものである。
何度も言うが、福島原発の問題と「ヒロシマ」「ナガサキ」は違う。同じ視点では語れない。戦争と震災。原子爆弾と原子力発電所。加害者であるという国家としての覚悟も語らないうちに、福島を「フクシマ」と自らが表記するような政府を信用できない。「福島」という名前を奪う権利は、今の政府にはない。(中村修治)
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