学校と私:文学志す契機くれた授業=児童文学作家・那須正幹さん
◇那須正幹(なす・まさもと)さん
私が広島市の己斐(こい)小学校に入学したのは戦後間もない1949年のことです。クラスの3分の1は被爆しており、親のない子もいました。みんな貧しく、げた履きや草履の子も多かった。
私は学校から帰ると家にカバンを放り出し、すぐに遊びに行く子でした。山で虫をとったり、池でカエルをつかまえたり。外遊びばかりで本はあまり読みませんでした。
印象深いのは4年、5年の担... 続きを読む
私が広島市の己斐(こい)小学校に入学したのは戦後間もない1949年のことです。クラスの3分の1は被爆しており、親のない子もいました。みんな貧しく、げた履きや草履の子も多かった。
私は学校から帰ると家にカバンを放り出し、すぐに遊びに行く子でした。山で虫をとったり、池でカエルをつかまえたり。外遊びばかりで本はあまり読みませんでした。
印象深いのは4年、5年の担... 続きを読む