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 風力発電事業を行っている南九州ウィンド・パワーは3日、鹿児島県南大隅町の「南大隅ウィンドファーム根占(ねじめ)発電所」(定格出力1万3千キロワット)で、地上から約60メートルの高さにあった風車のカバー(重さ約150キロ)が敷地外の牧草地に落下したと発表した。けが人はなかったという。

 同社によると、カバーは風車に設置されている発電装置を風雨から守るためのもので、FRP(繊維強化プラスチック)製。大きさは縦520センチ、横340センチ、高さ140センチ。

 2日午後5時半ごろ、発電所にある風車10基のうち1基のカバーが脱落しているのを従業員が確認。カバーは風車から約150メートル離れた地点で発見された。町によると、付近では2日は強風が吹いていたという。

 同社は、風車をすべて止め、脱落した原因の究明と対策を図るとしている。