6月3日のWWDC 2014 キーノートプレゼンで、アップルは iOS 8がサードパーティ製のソフトウェアキーボードに対応すると発表しました。ジャストシステムは iOS 8版ATOKの提供を前向きに検討コメントとコメントしています。これに引き続き、今度はMetaMoJiが手書き日本語入力環境 mazec をiOS 8用IMEとして提供する意向を表明しました。
MetaMoji のmazecは手書き入力が可能な日本語入力環境。ひらがなと漢字の混ぜ書きでも変換してくれます(たとえば「会ぎ」「かい議」「かいぎ」のいずれの表記でも「会議」と変換)。
MetaMoJiはこれまでAndroid用IMEとしてmazecを販売していましたが、WWDC 2014での発表を受け、mazec をiOS 8向けにも IMEとして提供する検討段階に入りました。
広報担当者は、「これまで純粋なIMEとしてのmazecは、Android版のみの提供でした。iOS版は7notes for iPadのように、IME単体ではなくメモアプリの一機能としての提供に留まっていたのです。今回の発表を受け、mazecをメモアプリから切り離してIME単体としてリリースできるようになりました」とコメントしています。
実はmazec自体の開発は2010年から始まっていました。しかしアップルはサードパーティ製のソフトキーボードを認めず、iOS版mazecのリリースが出来ず終い。MetaMoJiは「mazecをiOSのほかのアプリに使いたいというユーザーの声はたくさん受けていました。ですから、iOS版mazecは我々の4年越しの願いであり、熱烈大歓迎」と話していました。
PCやスマートフォンでの文字入力が増え、手書きで文字を書くときに漢字を思い出せない、という場面が多くなったと思います。そのような時、混ぜ書き入力が可能なmazecは魅力的な入力補助ソフトです。