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小保方氏のSTAP論文撤回同意、今後の焦点は

読売新聞 6月5日(木)11時27分配信

 小保方氏がSTAP細胞の論文の完全撤回に同意したことで、焦点はSTAP細胞の有無を確かめる理研の検証実験の成否と、小保方氏らの懲戒処分の行方に移る。

 4月に始まった検証実験は難航している模様だ。理研関係者によると、検証実験を担当するチームは「STAP細胞の作製には、私自身のレシピがある」と語った小保方氏に、5月中旬から電子メールなどで助言を求めているが、検証実験と並行して、STAP細胞が存在する根拠とされたデータに対し、新たな疑義が指摘される事態が続いている。

 小保方氏側が、検証実験に参加するには、論文撤回に同意するしかなかったと説明していることについて、研究不正に詳しい山崎茂明・愛知淑徳大教授は「論文の撤回という研究者にとって重大なことを、取引材料のように考える姿勢は非常に不誠実だ」と批判する。

 理研関係者は「参加と言っても、助言止まりではないか」と語る。理研の調査委員会から研究不正を認定された小保方氏について、懲戒委員会が処分を検討しており、小保方氏が実験に深く関与すれば、公正な処分が難しくなる可能性もあるためだ。小保方氏の関与で実験の信頼性や中立性が揺らぐとの懸念も根強い。理研は難しい判断を迫られている。(科学部 冨山優介)

最終更新:6月5日(木)11時27分

読売新聞

 

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