HOME > 実現へのアプローチ
経営の破たんは、経営者の煩悩による破たんが9割を超えています。
つまり、経営者自身の自律性の低さが原因です。
大企業の場合でも、上にいけば上にいくほど、エゴが強く、
まわりを蹴落としてでも自分を守りたい意識が強くあります。
なので、そのしがみつき軍団が日本の会社の経営を悪くしています。
では、どうすればまともな会社に生まれ変われるか?
それには、2つのアプローチしかありません。
1つは、苦行
経営の上から苦しむこと
2つめは、瞑想
全社員が、共通の未来への経営目的をつくることです。
まず、苦行というのは、慈悲を経営の土台において、
弱者を助ける経営です。これまで無慈悲に人をモノのように流動的に扱ってきた懺悔が必要です。
そして、自ら営業現場をまわり、昔の営業の方法では全く売れないことを体感し、
自ら苦しんで、売る方法と売れる商品づくりを一から考え直すことです。
そして、何よりも重要なことは、従業員を心底大切にする精神です。
表面的な笑顔や声かけでなく、
自らを律し、清貧の志を持って、従業員第一に職場をつくり直すことです。
まず、多くの経営者はこの時点で、離れますが、優秀な経営者はここに共感するのが現状です。
2つめの瞑想というのは、
今の問題解決や売上に追われるだけでなく、過去は反省と感謝して、
未来への慈悲の土台として、
未来志向に、全社員が共通の納得いく未来をイメージし、
自然な営みとして、創意工夫、情報共有ができることです。
なので、密室に社員がこもって瞑想するものではなく、
利害を共にする人が、ともに幸せになれるように相互理解、相互信頼をベースに、
平等な幸せな未来をつくる意志を持ちあうことです。
そのためには、無理をしない、自然なアプローチが重要です。
多くは、トップからの一方的な未来ビジョンのおしつけになるか、
無理やり社員に作らせてコミットさせる強制、脅迫的なものばかりです。
そんなやり方は、企業が社員を買い手市場だったからできたことであって、
その反動は、自殺者の増加や、うつ病の増加、早期退職者の増加、
モラールダウンなど企業収益に今はねかえっています。
会社の中の、複雑な階層は、お客さまにとっては無意味で、
なんの価値も生みません。
それどころか、たらいまわしや、責任転嫁など弊害が多く、
カスタマーセンターにしわ寄せがいっています。
しかし、カスタマーセンターは外注なところが多く、
この大きな問題が実は隠ぺいされているのが現状です。
社内のセクハラ、パワハラの問題も根深く、
特に幹部クラスの身の保身が多くの未来を担う従業員のエネルギーを消耗させています。
これも、今の自分の収入、身分のために、
下の社員の手柄をとったり、責任を転嫁したりと現れています。
つまり、今の問題ある経営は、売上を支えてくれている顧客への無慈悲、
現場を支えてくれる従業員への無慈悲が原因であり、
その根本原因は、まず経営者の無慈悲な生き方、
そして、わが身を守る取り巻き幹部の無慈悲にあるのです。
なので、会社を根本から良くするには、
慈悲を経営の根本において、過去を懺悔し、
未来を全従業員と描いて作らねばならないのです。