◇ミズノ・オープン<第3日>
▽5月31日、岡山県笠岡市、JFE瀬戸内海GC(7382ヤード、パー72)▽晴れ、気温26・8度、風速3・7メートル▽賞金総額1億1000万円、優勝2200万円▽70選手(うちアマ1人)▽観衆3616人
ツアー8勝のベテラン、鈴木亨(48)=ミズノ=が13番でイーグルを奪うなど71で通算4アンダーに伸ばし、11位につけた。5月28日の誕生日には愛娘でアイドルグループ「℃−ute(キュート)」の愛理(20)から祝福されて発奮。上位4人に与えられる全英オープン切符が視界に入ってきた。張棟圭(25)=韓国=が67で回り、通算12アンダーで単独首位に浮上。首位から出た岩田寛は同8アンダーで3位、手嶋多一は同6アンダーで4位に後退した。
アイドルの長女に負けじと、48歳パパも観客を沸かせた。13番パー4の第2打、残り123ヤード。鈴木はアプローチウエッジでピン手前3メートルに落とすと、打球はカップにそのまま飛び込んだ。上位に踏みとどまる会心のイーグルとなった。
71で回り、通算4アンダーの11位。上位4人に与えられる全英オープン切符は3日目終了時で2打差と射程圏。それでも“ボンバー”の愛称で何度も大逆転Vを演じた男は「6つ、7つ(バーディーが)入る振りはできている。パターが入れば」と、首位との8打差逆転に照準を合わせた。
発奮材料は愛理の“キュート”な祝福だ。5月28日の誕生日に「パパの娘に生まれて良かった。パパのこと大好き。早く一緒にデートしようよ」とメールが届いた。父親には涙が出るほどうれしい言葉に「娘のためにも胸を張れる父でいたい」と、もうひと花、ふた花も咲かせるつもりだ。
6月1日は大会のテレビ中継の前に、まな娘がバラエティー番組に出演する。「最終日は鈴木家で日テレをジャックする」と父娘の主演ショーを誓った。 (荒木司)
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