通算6アンダーの8位でベストアマとなり、Vサインで喜ぶ堀琴音=関西GCで
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◇リゾートトラストレディス<最終日>
▽1日、兵庫県三木市・関西GC(6510ヤード、パー72)▽晴れ、気温31・2度、風速1メートル▽賞金総額7000万円、優勝1260万円▽58選手(うちアマ2人)▽観衆5254人
堀姉妹がそろってベスト10フィニッシュを果たした。姉の奈津佳(21)=サマンサタバサ=が通算7アンダーの6位、妹でアマチュアの琴音(18)=兵庫・滝川二高出=は6アンダー8位。2位のイ・ジミン、8位のイ・ジウ(ともに韓国)姉妹とともに、姉妹同一試合ベスト10は国内女子ツアー史上初となった。テレサ・ルー(台湾)が8バーディー、ノーボギーの64をマーク、通算15アンダーで逆転し、昨年11月のミズノクラシック以来のツアー通算2勝目を飾った。
“ナツコト姉妹”がツアー史上初の快挙を達成した。奈津佳と琴音がそろってレギュラーツアー競技に出場するのは、今大会が10試合目。今季序盤はもたついたが復調傾向の姉・奈津佳と、今夏の最終プロテスト受験を前に急成長を見せる妹・琴音。お互いが呼応し合っての、同時ベスト10フィニッシュだ。
最終組の3組前、妹に先んじてホールアウトしたのは奈津佳。12番で6メートルのパットを決めるなど3バーディー、ノーボギーで2日連続の69。今季自己ベストの6位に入った。「ショットの調子がすごくよくて、逃したチャンスもあったけれど、いいゴルフだった。途中ボードを見て妹の名前がないな〜と思ってたんですけど、18番に来たらちゃんと載ってて“お〜、頑張ってるなぁ”と思いました」
その1組後ろで回った琴音も、姉に負けじとノーボギーで70。特に高額のホールインワン賞金がかかっていた17番パー3では、カップ横数センチをかすめて奥1メートルにつけるショットでバーディー奪取。「7番アイアンでイメージ通り打てて、思い通りのところへ飛んでくれた。あと10センチ左に落ちていれば…。ちょっと期待したんですけど、カップを越えた瞬間“あ〜…”と力が抜けた」
琴音はこれでサイバーエージェントレディス、前週の中京テレビ・ブリヂストンレディスに次いで出場3試合連続のベスト10入り。アマチュアとしては1984年の中島恵利華以来30年ぶり史上3人目、88年のツアー制施行後は初の快挙だ。
次回の姉妹競演はサントリーレディス(12〜15日)。2人の練習拠点、六甲国際GCで、今度は姉妹の優勝争いを実現する。 (月橋文美)
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