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【ゴルフ】

松山 米ツアー初V

2014年6月3日 紙面から

優勝を決め、18番グリーンでホストのジャック・二クラウス氏(右)から祝福される松山英樹=ミュアフィールドビレッジGC(共同)

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◇メモリアル トーナメント<最終日>

 ▽1日、米オハイオ州ダブリン ミュアフィールドビレッジGC(7392ヤード、パー72)▽晴、気温28度、弱風▽賞金620万ドル(6億3240万円)、優勝111万6000ドル(約1億1380万円)▽76選手

 【ダブリン(米オハイオ州)テッド・ムース】松山英樹(22)=レクサス=が米ツアー初優勝を飾った。首位に2打差の3位からスタートした松山は、今年のマスターズ覇者バッバ・ワトソン(米国)、世界ランク1位アダム・スコット(オーストラリア)とデッドヒートを繰り広げ、69でホールアウト。ケビン・ナ(米国)とのプレーオフを1ホール目で制した。米ツアー挑戦26戦目での優勝で、日本人による米男子ツアー制覇は青木功、丸山茂樹、今田竜二に次ぐ6年ぶり4人目(6度目)、22歳は最年少記録となる。

 優勝が決まった瞬間、松山は両腕で大きくガッツポーズ。握りしめた右手を宙に突き上げた。米ツアー挑戦26戦目での優勝を、22歳の若武者は全身で味わった。

 「簡単じゃないコースで勝ったことを自信にしたい」と胸を張った。表彰式ではほんの一瞬、目頭を押さえた。

 昨年から本格的に米ツアーに挑み、厚い壁にはね返され続けた。どんなに疲れていても、筋トレなど課題をこなし続け、たくましい体格を身に付け、世界最高峰の米ツアーで頂点に立った。

 最終組の1つ前でスタートした松山と一緒に回ったのは、機械のような正確なスイングで2週前にタイガー・ウッズを抜き世界ランク1位になった、2013年マスターズ覇者のスコット。最終組は圧倒的な豪打で、今年のマスターズを2年ぶり2度目に制したB・ワトソン。世界で最も勢いに乗る2人との真っ向勝負。真夏の太陽が照りつける中での争いは「死闘」の言葉がぴったりだった。

 松山は2番でバンカーからチップインするなど、8番までに5バーディー(1ボギー)を奪い、初めて首位に躍り出た。この猛チャージに、まずスコットが根負けした。バンカーからの脱出失敗や、ナイスショットがピンに当たってグリーン外にはじき出される不運などが重なり、14番から3連続ボギーで脱落した。続いてワトソンも14番で1打目を右の深いラフに入れてつまずき、15番は痛恨のOBを打った。

 松山も16番パー3の第1打を池に入れ、さらに17番は深いラフから寄せきれずに連続ボギーで12アンダーに後退。13アンダーでプレーを終えたケビン・ナに追いつくには、最も難しい18番でバーディーを取るしかない。第1打を打った直後、満足できない当たりにドライバーを地面にたたきつけ、運悪くティーマークに当たってシャフトがヘッド付近から折れる不吉なハプニングも発生。だが、残り175ヤードを7番アイアンでピン下1・5メートルに乗せ、慎重に真ん中から決めてプレーオフに持ち込んだ。「小さいころから練習していたクラブ、それが7番です」。子どものころから積み上げてきたものが、世界の舞台で花開いた瞬間だった。

 ボールマークの位置が正しくないと指摘されたり、グリーン表面を傷つけたと批判されたりと、バッシングにあった。左手親指痛に苦しみ、欠場した試合もあった。それでもロリー・マキロイ(英国)やフィル・ミケルソン、ジョーダン・スピース(ともに米国)ら、そうそうたる顔ぶれがそろった大会で結果を出し、世界の強豪の仲間入りを果たした。

 それでも通過点。日本人選手では青木功ら3人が歩いてきた。松山は昨年、米ツアーに挑戦を表明した際「目指すはメジャー優勝」と公言した。メジャーの中でも最高峰と言われるのが、2週後に迫った世界最強決定戦・全米オープン(12〜15日、ノースカロライナ州パインハーストナンバー2)。松山は優勝候補の1人として、日本人が誰も達成していない偉業に挑む。

 

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