<出生率>2年連続上昇、出生数は過去最少 晩産進む
毎日新聞 6月4日(水)20時50分配信
厚生労働省は4日、2013年の合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子どもの数に相当)が1.43で、前年より0.02ポイント上昇したと発表した。アップは2年連続で、1996年(1.43)以来、17年ぶりの水準だ。しかし、出生数自体は前年を7431人下回る102万9800人で、過去最少を更新した。死亡数が出生数を23万8632人上回り、人口の「自然減」は7年連続となった。
同出生率は05年に過去最低の1.26を記録後、緩やかに回復している。13年の出生動向を年齢層ごとにみると、20代の同出生率は前年より減少したものの、15〜19歳、30、40歳代は上昇した。中でも35〜39歳層(0.2677)は0.0151ポイント増で最も上昇。30代後半以上の年齢層は出生数も増えており、35〜39歳層(出生数22万9736人)は4256人増、40〜44歳層(同4万6547人)は4516人増だ。晩産化が進む中、第2次ベビーブーム世代(71〜74年生まれ、現在40歳前後)の出産が反映されたとみられる。
出生数は3年連続の減少で、第2次ベビーブームのピーク(73年生まれ、209万1983人)から半減した。死亡数は126万8432人。前年比1万2073人増で戦後最多だった。23万8632人の人口自然減は、明治以降では過去最大の減少幅となる。
「晩婚・晩産」も一層進んだ。平均初婚年齢は夫30.9歳、妻29.3歳で、前年より0.1歳ずつ上昇した。第1子出産時の母親の平均年齢は30.4歳で0.1歳上がった。
合計特殊出生率を都道府県別にみると、(1)沖縄(1.94)(2)宮崎(1.72)(3)島根(1.65)(3)熊本(1.65)(5)長崎(1.64)−−の順で高かった。最低は東京で1.13だった。
【佐藤丈一】
最終更新:6月5日(木)8時45分
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