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できごと
【関西の議論】共産党との“深い因縁”再び…「共産にはわきまえぬ若造議員」と反撃に出た橋下氏の“喧嘩上等”
大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長と共産党の因縁が再燃した。出直し市長選後初となる節目の5月定例市議会で共産市議を「非礼な若造」とやり玉にあげ、本会議が一時的にストップする事態に陥った。これまで、市政改革や堺市長選などをめぐり対立を繰り広げており、橋下氏はかつて共産を「『酢豚のパイナップル』と同じくらい嫌い」と公言したこともある。料理では、パイナップルには豚肉を柔らかくする効果があるとされるが、共産との戦いでは橋下氏に「パイナップル効果」はまったく見られず、態度をどんどん硬化させている。
共産の「非礼」に「非礼」返し
「共産には(ルールを)わきまえない若造議員がいるので、僕も非礼な態度に変えさせてもらう」
5月14日の市議会本会議。共産市議の一般質問に対して答弁に立った橋下氏は突然、こう宣言した。
怒りの矛先は質問者ではなく、議場の最前列に座る30代の若手市議に向けられていた。
「ガキじゃないのににらんできたり、エヘラエヘラ(笑って)人をこばかにしたり、ブツブツ言ったり」
橋下氏は続けて一気にこうまくしたてた。
橋下氏の「非礼な態度」とは、普段のように熱のこもった答弁ではなく、短く、あっさり答弁することだった。大阪都構想の進め方を問う質問には、「しっかり進めていきます」。中小事業者の支援策推進を求める質問には、「しっかり対策を進めています」と淡々と答えたのだ。
自民所属の議長から2度、「誠実にご答弁いただくようお願いします」と求められてもどこ吹く風。たまらず議長は休憩を諮り、維新以外の各会派の議員が起立して認められた。
若造呼ばわりされた市議は答弁中にやじを飛ばすことで知られていたが、「今日は飛ばしていない」と困惑顔。共産市議団幹部は「聞かれたくないことを聞かれて答えたくなかったから、態度のことを持ち出してきたのだろう」と分析した。
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