NTTドコモがTizen OS搭載のスマートフォンの導入を見送ってから数か月。サムスンが6月2日、商用としては初となるTizenスマートフォン Samsung Z を発表しました。

主な仕様は、4.8インチ HD Super AMOLED(1280 x 720)、24コア2.3GHzプロセッサ、2GB RAM 。カメラは背面8Mピクセル・前面2.1Mピクセルなど。またGALAXY S5と同じく指紋・心拍センサーを搭載しています。2014年第3四半期に、まずはロシアに投入される予定です。

今回発表されたTizenスマートフォンの仕様は以下のとおり。
通信方式 LTE Cat.4 (下り150Mbps/上り50Mbps)
ディスプレイ 4.8インチ HD Super AMOLED (1280 x 720)
CPU 2.3GHz クアッドコア
OS Tizen 2.2.1
カメラ リア8メガピクセル、フロント2.1メガピクセル
メモリ RAM:2GB
本体容量:16GB,(microSDは64GBまで対応)
通信規格 WiFi: 802.11 a/b/g/n HT40・MIMO(2×2)対応
GPS/GLONAS
Bluetooth 4.0 BLE
USB 2.0、NFC、赤外線ポート
サイズ 138.2 × 69.8 × 8.5mm
質量 136g
バッテリー 2600mAh
カラー ブラック、ゴールド

まずはロシアやCIS(独立国家共同体)に投入予定と発表されており、日本をはじめ先進国での展開は今のところ不明です。通信方式はLTE Cat.4 (150MBps)となっており、GALAXY S5 と同じ。指紋センサがあり、RAMも2GB載せています。

しかしながらカメラの画素数は8MピクセルでGALAXY S5の半分。画面解像度も1280x720と今では低め。決してローエンドではないものの、半端に頑張った新興国向けといった印象です。筐体の背面は、Glaxy Note 3 やサムスンの新Chromebookに似た縫い目付きレザー調。

なお、発売と同時にアプリストア Tizen Store も開設され、ユーザーがアプリをダウンロードできるようになります。Tizen陣営側はTizen Developer Conference 2014イベントを開催したり、ストアでは開発者向けに一年間の特別プロモーションプログラムを実施するなど、世界中から開発者を結集しようとしています。さらにサムスンはロシア地域でローカルアプリ開発コンテストの開催を予告しており、コンシューマ向けモバイルプラットフォームとしてのエコシステムを作ろうとはしているようです。