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マエケン、打席で大谷感じた「違うタイプの直球だった」

交流戦  広島2−6日本ハム (6月4日  札幌D)

一走・西川(左)の生還を許しガックリの前田健
<日・広>5回1死一塁、近藤の適時二塁打で一走・西川(左)の生還を許しガックリの前田健
Photo By スポニチ

 広島・前田健太投手(26)が4日、日ハム戦(札幌ドーム)で4敗目を喫した。160キロを計測した大谷と初めて投げ合う中、自己ワーストタイの長短5連打を浴びた5回、今季ワーストの7安打5失点で降板となった。日ハム戦の連敗は7に伸び、屈辱の交流戦最下位に転落。6日からは地元でソフトバンク戦。折り返しの12試合で立て直しを図りたい。

 恥辱にまみれた5回KOに、汲むべき事情はあった。詰まった飛球が二塁打となる不運。記録に表れない守備陣のミス。それらを考慮するとしても、もう少し粘ってほしかった。それがファン感情というものだ。本人は百も承知。言い訳せず、反省の言葉を重ねた。

 「もうちょっと早く、もう少し(失点も)少なく、(ピンチを)収められたところはある。自分が粘っていれば、また違う展開になっていた…」

 1―0の5回に暗転した。先頭・大谷の飛球が遊撃手・木村の後方に落ち、二塁打となると、右腕は表情を歪めてしゃがみ込む。犠打で三進。以降はまさかのつるべ打ちだ。中島、西川、近藤、陽岱鋼(ヨウダイカン)、中田と長短5連打。近藤の左越え二塁打の際は、エルドレッドが目測を誤ってバンザイし、右腕の足を引っ張った。

 自己ワーストタイとなる11年7月8日、巨人戦(東京ドーム)以来の5連打。思えば1年前、6月15日の一戦(札幌ドーム)でも、前田健は1―1の8回に大谷の二塁打がキッカケで敗戦投手となる苦い過去があった。交錯する因縁。パ本拠地のこの日はマウンド上だけでなく、打席でも大谷と初めて交わった。

 「やっぱり速い。ボクとは違うタイプのストレート。今年打席に立った中で一番速かった」

 先頭の3回は3球ファウルで粘り、最後は156キロに空振り三振。5回の第2打席は右直だったが、153キロに快音を発してみせた。「投手としてあれだけ速い球を投げるのは魅力的。投球を初めて打席で見るのも楽しみ」。戦前の言葉を思えば、剛速球を体感したことが興味を力みに変化させたのかもしれない。

 前田健を立てても勝てず、日ハム戦の連敗は7に伸び、交流戦最下位に転落した夜。野村監督は「相性が悪いというひと言では片付けられない内容。ゲームは続くし、逆境に強いチームとなるよう、折り返しとなる地元で修正していきたい」と言葉を絞り出した。

 この日はブルージェイズのダン・エバンス統括スカウトら、メジャー4球団の関係者が観戦。その姿はどう映ったのか。誇り高きエース。このまま刺身のつまを演じるわけにはいかない。

 ▼広島・エルドレッド(2回に大谷から左越え18号ソロ。リーグトップに並び)スライダーを見極めることができた。 試合結果

[ 2014年6月5日 05:30 ]

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