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最終更新:2014年6月4日(水) 19時31分

栃木小1女児殺害、いたずら目的で連れ去りか

 突然の容疑者逮捕から一夜。殺害された吉田有希ちゃんの墓前には、8年半前に捜索に加わった人など近所の人が花を供えました。

 「命日には必ずお墓ができてからはここに来て、有希ちゃんとしても安らかに眠れる」(当時捜索に加わった近所の人)

 2005年12月、栃木県の旧今市市、現在の日光市で小学1年の有希ちゃんを連れ去り殺害したとして逮捕された、勝又拓哉容疑者。事件の本格的な解明はこれからですが、勝又容疑者は犯行にいたる経緯について供述を始めています。捜査関係者によりますと、勝又容疑者は連れ去った動機について、「有希ちゃんをいたずら目的で連れ去った」という趣旨の供述をしていることが新たに分かりました。

 さらに・・・
 「有希ちゃんを自宅に連れて行き、その後、別の場所で刺した」(勝又容疑者)

 警察の取り調べに素直に応じ、容疑を認めているという勝又容疑者。私たちは事件当時の様子を知る、勝又容疑者の義理の父親だった男性に話を聞くことができました。

 「警察署$KBs:H$rD4$Y$F$_$m$C$F8@$C$?$s$G$9$h!W!J>!KtMF5?
 元義父は勝又容疑者が現場の地理に明るいことなどから不審に思い、8年半前の事件発生翌月、自ら警察に通報したといいます。

 「誘拐現場と1.5キロから2キロしか離れていませんから、拓哉が住んでいた所は。事件が起きた2〜3年後に警察が来た、拓哉のところに。私が(母親に)聞いたら『黙ってろ』と言われる。私が拓哉がやったんじゃないかと言ったら」(勝又容疑者の元義父)

 これは勝又容疑者の中学校の卒業文集です。タイトルは「人生」。「僕はこれからの人生を楽しみにしています」と記す一方で、「未来にはいろいろな挫折が出てくると思います」と不安を訴える記述も・・・。当時の同級生は「不登校がちだった」と話します。

 「教室にいたイメージがあまりない。誰かとしゃべってるイメージすらほとんどない」(同級生)

 勝又容疑者は台湾出身で、母親とともに日本国籍を取得したということです。

 「通常はおとなしい。ただ感情的になったら何をやるか分からない。結構長い短刀持ってた」(勝又容疑者の元義父)

 これは勝又容疑者の自宅に置かれた車。車内には偽物のブランド品とみられるバッグや箱が積まれています。勝又容疑者は事件前から、母親と一緒に骨とう市で偽ブランド品を販売。20年ほど前から、遺体の遺棄現場近くでも出店していたといいます。

 「騒ぐわけでも駆け回るわけでもないし、ちゃんと店番して母親の手伝いしていた。(周辺で)この道をどう行けばどこに出るかは分かっていたと思う」(当時の勝又容疑者を知る人)

 一方、勝又容疑者は有希ちゃんの遺体を遺棄した現場までの経路についても供述しています。捜査関係者によりますと、その経路にある栃木県内の高速道路のインターなど、複数の防犯カメラに勝又容疑者の白い車が映っていました。

 さらに、勝又容疑者のパソコンには多くの女の子の画像が保存されていて、警察はその中に有希ちゃんの画像がないか分析を進めています。勝又容疑者の弁護士はJNNの取材に対し、「捜査が長引いたケースでは捜査に問題があることが多い。勝又容疑者が間違った供述をしないよう導いていきたい」と話しています。(04日18:09)

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