牛乳飲み体調不良 食中毒の菌など検出されず

6月5日 0時11分

千葉県内の小中学校などで、先月、給食の牛乳を飲んだ児童や生徒など１７００人余りが体調不良を訴えた問題で、回収された牛乳からは食中毒を引き起こす菌や異物は検出されなかったことから、千葉県は引き続き原因を調べることにしています。

先月２８日、千葉県内の小中学校と幼稚園で給食で出された紙パック入りの牛乳を飲んだ児童や生徒などが、「味がいつもと違う」などと違和感を訴え、合わせて１７３４人が腹痛や下痢などの体調不良を訴えました。
牛乳はいずれも千葉市に本社がある同じメーカーの工場で先月２７日に製造されたもので、千葉県はこの工場に出荷の自粛を要請するとともに、同じ日に製造された牛乳を回収して原因を調べてきました。
その結果、回収した牛乳からは食中毒を引き起こす菌や農薬などの異物は検出されず、千葉県は牛乳が原因の食中毒ではなかったとして、工場に対する出荷の自粛要請を解除しました。
千葉県は体調不良を訴えた子どもの検査を続けるなどして、引き続き原因を調べることにしています。