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紫雷イオV9 電話交渉で次期挑戦者は里村に
2014年06月02日 16時00分

ロッシー小川代表(左)の携帯を借り、里村に電話するイオ

 スターダムのワールド・オブ・スターダム王者、紫雷イオ(24)が1日、東京・後楽園ホール大会でホープ・彩羽匠(いろは・たくみ=21)を退けて9度目の防衛に成功。女子プロ界の絶対王者は7・10後楽園大会で行われるV10戦の相手に里村明衣子(34=仙台女子)を指名した。


 試合はイオのビンタからスタート。5月のメキシコ遠征を経て、飛び技、回転技、メキシコ伝統の複合関節技(ジャベ)に、さらに磨きがかかったイオだが、彩羽も長身を生かした攻撃で王者のリズムを崩しにかかる。


 変則のパワーボムを受けて一瞬ヒヤリとしたものの、即座に彩羽の顔面を目がけてノーガード頭突きを叩き込むケンカ殺法で逆転。この一撃でグラついた彩羽をクロスアーム式の原爆固めで叩きつけて15分59秒、3カウントを奪取。川上巨人と並ぶV9を達成した。


 仙台女子の4・26新宿大会で敗れている里村との再戦に執念を燃やすイオは、その場でロッシー小川代表を呼びつけ、小川氏の携帯電話を借り、WNCの秋田・大館大会に参戦中の里村にコールして対戦を要求する。


 観衆が見守る中、リング上で里村とトークしたイオは「あっイオです。どうもお疲れさまです」と一瞬、素に戻りながらも交渉は成立。V10という夢の大台記録に向け、自ら最強の挑戦者を呼び込んだ。

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