石原新党:結成を正式表明 参加者22人に

毎日新聞 2014年06月04日 21時35分(最終更新 06月04日 23時19分)

新党準備会の設立を発表する日本維新の会の石原慎太郎共同代表(右から2人目)=東京都千代田区永田町で2014年6月4日午後8時17分、小関勉撮影
新党準備会の設立を発表する日本維新の会の石原慎太郎共同代表(右から2人目)=東京都千代田区永田町で2014年6月4日午後8時17分、小関勉撮影

 分党する日本維新の会の石原慎太郎共同代表は4日、東京都内で記者会見し「日本の政治に一石を投じ、新しい保守を実行していきたい」と述べ、新党結成を正式に表明。参加者が22人となったことを明らかにした。一方、橋下徹共同代表側の新党には38人の参加が固まった。

 石原新党の参加者は衆院が20人、参院が2人となり、党首討論の参加や、衆院での法案提出権(20人以上)を得る。会見には22人全員が出席した。石原氏は「これだけ多くの人がそろって心強い」と強調。新党の政策について「自主憲法の制定が党是だ」と説明した。安倍政権との距離については「徹底した是々非々につきる」と述べた。

 5日に山田宏衆院議員を座長に新党準備会を設立し、党名や綱領などを検討する。「自立、新保守、次世代」を理念の柱とし、7月下旬をめどに新党を結成する。

 一時は独自の新党も模索した中田宏国対委員長代理は4日、石原新党への参加を表明。西岡新衆院議員は無所属となる意向を表明した。国会議員のうち、態度を明らかにしていないのはアントニオ猪木参院議員のみとなった。

 一方、橋下氏側に参加する松井一郎幹事長(大阪府知事)は4日、大阪府庁で記者団に「政策を実現するには手段として少しでも大きなグループを作っていかないといけない」と述べ、幅広く野党再編を進める考えを示した。【葛西大博、林由紀子】

 石原氏が発表した新党参加者は次の通り(敬称略)衆院=石原慎太郎、平沼赳夫、園田博之、中山成彬、藤井孝男、中田宏、山田宏、今村洋史、上野宏史、坂元大輔、桜内文城、杉田水脈、田沼隆志、中丸啓、西田譲、西野弘一、松田学、三木圭恵、三宅博、宮沢隆仁参院=中山恭子、中野正志

最新写真特集