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タンク汚染水 せきの外に漏出のおそれ
6月4日 23時15分

東京電力福島第一原子力発電所で、2日見つかったタンクからの水漏れの状況を詳しく調べたところ、流出防止のためタンクの周りに設けられたせきの排水弁が開いていたことが分かり、東京電力は汚染水がせきの外に漏れていたおそれがあるとして周辺の土の汚染状況を調べています。

福島第一原発では、2日、山側にあるタンクのうち、排出基準を超える放射性物質が検出された雨水をためている2つのタンクから水が漏れているのを原子力規制庁の職員が見つけました。
タンクを囲っているせきにはおよそ4トンの水がたまっていて、1リットル当たり9800ベクレルと高い濃度のベータ線を出す放射性物質が検出されましたが、東京電力は、漏れた水はせきの内側にとどまっているとしていました。
しかし、詳しく調べたところ、本来、閉めておくべきせきの排水弁が開いていたことや、水漏れが見つかった小型のタンクのエリアでは定期的なパトロールが行われていなかったことが分かりました。
また、タンクには天井部分に幅3センチ、長さ30センチの開口部があり、そこから雨水が入り、水位が上がってあふれたとみられるということです。
このため、東京電力はこれまで雨が降った際に汚染水がせきの外に漏れていたおそれがあるとして周辺の土の汚染状況を調べています。
東京電力は、「雨水を移送したタンクでは適切な管理が行われておらず、反省している。タンクに雨水が入らない対策やパトロールといった適切な管理を進める」と話しています。

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