【DeNA】グリエル、デビュー弾!キヨシ、ワクワク「長嶋さんタイプ。かっこいいね」

2014年6月4日6時0分  スポーツ報知

 ◆イースタン 西武5―10DeNA(3日・西武第二)

 DeNAは投打がかみ合い4連勝。この日敗れたヤクルトと同率5位に浮上した。久保が2失点で2年ぶりの完投で4勝目。打線は新外国人のユリエスキ・グリエル内野手(29)加入に発奮した。6日にデビューするグリエルは、イースタン・リーグの西武戦(西武第二)でバックスクリーンへ豪快な一発を放ち、高い能力を初実戦から見せつけた。

 七分咲きのグリエルでも、すごかった。常識破りの両手の間を離す独特のグリップで、ブワンとスイング音をさせた。「日本に来て一番最初のホームラン。非常にいいと思う」。4回の第2打席だ。3ボールからの4球目。左腕・中崎の直球を捉えた。

 打球はグングン伸び、バックスクリーンへ消えた。歓声とため息を来日1号のBGMに、ゆっくりとダイヤモンドをまわった。「いい角度が出たね」。キューバの至宝を見たいと、観衆は通常のイースタン・リーグの倍となる533人。ネット裏で見届けた中畑監督の言葉が利いていた。

 「日本で言えば誰だ。長嶋さんタイプだな。本能というか、天性というか…かっこいいね。あの一振りで十分」。恩師の名前を持ち出し、最高の褒め言葉を贈った。心配したスタミナ面も「試合で体をつくっていくタイプだな」と分析。助っ人にアーチが出たと同時に、満足顔で1軍の試合がある西武Dへ向かった。

 来日してまだ4日。2日は横浜市内で入団会見し、その足で西武Dへ向かった。車中の1時間半は爆睡。1軍練習に合流後、宿舎で「早く寝たい…」とこぼした。夕食はルームサービスのピザで済ませ、休養を優先。「疲れはある。状態は7割くらいだと思う」。実戦は3月中旬以来。それでも記念球は、大事そうにポケットへしまった。

 DHで5打席立ち「できる限り、実戦で生きた球を見たかった。日本の投手は制球がいいのかなと思った」と収穫もつかんだ。4日は三塁、二塁と複数のポジションを守り、6日の日本ハム戦(横浜)で1軍デビューする。「チームのために力を出す。それに尽きると思う」。ファームでも「ここにいることができて満足しています」と謙虚にあいさつした好漢。日本に刻んだ第一歩は確かで、力強かった。(長田 亨)

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