【日本ハム】中田、V弾!「久々で気持ちよかった」80打席ぶり一発で4年連続10号
2014年6月4日6時0分 スポーツ報知
◆交流戦 日本ハム10―2広島(3日・札幌ドーム)
血走った目の中田がしばき上げた打球は、モウレツな勢いで左翼席に飛び込んだ。三塁を回ったところで、前脚…ではなく両手を思い切り叩いた。「どう考えても、球場の雰囲気をガラッと変えられるのは本塁打。今日、あらためて感じました。ホント久々で、すごく気持ち良かった」。同点の3回2死一、二塁から、篠田の内角スライダーをとらえた。5月7日のソフトバンク戦(ヤフオクD)の第1打席以来、80打席ぶりとなる10号3ラン。4年連続2ケタ本塁打となる一発で試合を決めた。
ビックリ仰天の“牛発言”は本当だった!? 2日、球団のイベントで札幌市内の小学校を訪問。1か月近く本塁打が出ていない状況だったが、「カープの真っ赤なユニホームを見ると、なぜか気合が入る」と不敵な笑みを浮かべてカミングアウト。実際、昨季の広島戦では4戦で15打数8安打3本塁打をマークしていたが、やはり赤い標的には本能が敏感だったのだろうか。5回にも左越えに2点二塁打を放ち、今季自己最多の5打点を叩き出した。
残念ながら、真っ赤なチームはパ・リーグにはないが、それももう心配ないだろう。「1本目の本塁打で吹っ切れた感じはあった。気持ちの面でスカッとするものがあったし、自分の中できっかけを作る面でも良かったと思います。もっともっと(一発に)こだわっていきたいし、もっと打ちたい」。そう。色の識別ができないとされる牛にとって、興奮を喚起するのは赤い布の動きで、色自体はオマケのようなもの。中田にとっても、ただのきっかけにすぎない。(尾形 圭亮)