向井理主演で「永遠の0」ドラマ化!テレ東初の3夜で計6時間

2014年6月4日6時0分  スポーツ報知

 百田尚樹氏(58)の大ヒット小説で、昨年末に映画化されヒットした「永遠の0」が来年、テレビ東京開局50周年特別企画スペシャルドラマとして、同局初の3夜、計約6時間にわたり放送されることが3日、分かった。映画で描ききれなかったストーリーを原作に忠実に映像化。主演は向井理(32)で、今月中旬に始まる撮影に丸刈り姿で臨む。

 「永遠の0」は、第2次世界大戦で、家族や仲間を守るために戦った零戦パイロットの物語。終戦60年目の夏、姉弟が戦死した祖父・宮部久蔵の生涯を調べると、天才飛行士でありながら、命を惜しむ人間だったこと、そして命がけで残したメッセージを知る。原作が530万部、昨年12月に公開された岡田准一(33)主演映画は興行収入86億円を突破。日本中を感動の涙で包んだ。

 原作は600ページ近い長編のため、ドラマは3夜、6時間にわたって放送される。2時間24分の映画では描ききれなかった、青年時の長谷川少尉や、伊藤中尉、永井整備兵ら戦友や、孫の慶子の恋話などを盛り込む予定だ。

 宮部久蔵役に選ばれた向井は、端正なたたずまいで侍のような信念を感じさせる雰囲気が、極限の中でも愛と平和への思いを貫いた孤高の男を演じられると評価された。「映像化される前から好きな作品でしたし、感銘を受けていました。このような作品に出られて光栄。(宮部の)必死に戦い、守る姿は共感します」と心境を語る。

 向井にとって、戦争を題材とした作品は2010年8月の終戦ドラマ「歸國(きこく)」(TBS系)以来で、再び丸刈りで挑む。「戦争をテーマにした作品は独特な雰囲気があって、それを感じ表現することは目標であり楽しみ。戦争を経験した人々や、残された我々の世代にも恥じないようがんばりたい」と意気込む。

 脚本を読んだ百田氏は「限りなく原作に近く、宮部と、彼をとりまくさまざまな男たちの姿が生き生きと描かれ感動しました。どんな風に映像化されるのか本当に楽しみ」と期待を寄せる。撮影のためにレプリカの零戦も製作され、実際の映像資料も使用される。

 放映時期は未定だが、50周年プロジェクトが終了する来年3月が有力だ。共演者などは後日、発表される。

 ◆テレビ東京のドラマ 1981年の正月に12時間一挙放送の「新春ワイド時代劇」を創設。萬屋錦之介さん主演の「それからの武蔵」を放送した。(2001年から7時間、今年は5時間)。2夜ドラマは08年末の「李香蘭」などがあるが、3夜は初めて。最近は「三匹のおっさん」や「モテキ」がヒットした深夜枠「ドラマ24」などが好調だ。

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