長渕剛、蘇る87年伝説ライブ!7・2発売ベストアルバムに収録

2014年6月4日6時0分  スポーツ報知

 シンガー・ソングライターの長渕剛(57)が1986~87年に行ったツアー「STAY DREAM」のライブ映像が、発見されていたことが3日、分かった。世界で初めて会場中央に円形ステージを設置したが、映像が行方不明になっており、ファンの間では伝説のライブとなっている。87年2月25日の大阪城ホールでのライブ映像が、ベストアルバム(7月2日発売)の初回限定盤に付録される。

 今回見つかった“伝説のライブ”が行われたのは25年以上前。新曲「STAY DREAM」をひっさげて行った全国ツアーだ。円形ステージは今でこそ珍しくないが、当時はまだ誰もやっていなかった。360度全方向に走り回ると、マイクやギターのコードが抜ける危険性があるため、ワイヤレスで行うことが必要だった。しかし当時の無線機器は別の無線と電波が混ざる可能性が高く無理だとされていた。長渕はスタッフとともに創意工夫を重ね、実現した。

 今もファンの間で語り継がれるステージだが、映像はないとされていた。今年に入り、現在の所属レコード会社スタッフが映像があることを知り、300ページに及ぶ所蔵品リストを調べ、倉庫を捜索。記録用のテープ28本を発見した。

 長渕といえば、ライブに革命を起こしてきたパイオニア。92年には男性ソロアーティストとして初めて東京ドームでライブを行い、04年には地元・鹿児島の桜島で7万5000人を集めたオールナイトライブを成功させた。

 87年当時、30歳の長渕はTBS系ドラマ「親子ジグザグ」に主演し、アルバム「LICENSE」が日本レコード大賞のアルバム大賞に選ばれるなどトップスター。悦子夫人(58)と結婚したのもこの年だ。

 大阪のライブ映像では、1万人の大声援に迎えられる中、ギターケースを抱え、ステージに歩いて登場。必要最小限の照明の中、広々としたスペースをギター片手に駆け回る。「SUPER STAR」「愛してるのに」「STAY DREAM」などを熱唱した。中盤では「メニューにない歌を歌うわ」と、おもむろにステージに座ってソングブックをめくり、「結構、曲書いたなあ」と言いながら歌い始める、自由なライブだった。

 今回初めてDVD化される特典映像は7曲、計54分。長渕は「生々しくて面白い。今に比べればステージセットも照明も簡素だけど、これで十分に成立したんだよな」と懐かしそうに話した。

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