2013年10月30日
中杉博士の大説法５８ 天皇のＤＮＡ
※義経の法要を行う鞍馬寺
中杉博士の大説法５８ 天皇のＤＮＡ
前回、『仁徳天皇の民のかまど』という話をしました。天皇の優しさと大御心を現したお話だと思います。「民が一人でも幸せにならなかったならば、私は幸せではない」と言われた天皇のお心、西洋の王様にはそのような心は全くありません。
しかし、「天皇はそんなに優しいだけでこの国の経営が出来たのでしょうか？」と、考えてみたときに全く違う、もう一面の天皇の像を見ることができます。神話にある神武東征も、武力を持った東征であり、従わない者とは戦って制したのに違いありません。
天皇は、我々が思っている以上に戦争が好きで、戦争に強くて、勇気があり、全く恐れない男らしい人なのです。そのようなＤＮＡが天皇に流れている所以であり、世界には大王のＤＮＡを持った人間が、１５００万人いるといわれています。
ちょっと話が飛びますが、ジンギスカンが臣下に問います。「君たちは何が楽しいのか？」臣下「良い馬に乗り、良い鷹を持ち、天気の良い日に草原を駆け回り、鷹が獲物を狙って飛び立ち、獲物を捕らえることが最大の喜びです。」と答えました。
もう一人にも尋ねると同じ事を言うのです。ジンギスカンは、「人生の楽しみとは、相手をぶっ殺して、皆殺しにして、血だらけにして、泣き叫ぶ者の声を聞き、泣き叫ぶ女をそこで犯すことが人生最大の喜びである。私の中にはそのような血があり、殺したい、犯したい、という気持ちが突き上げてくるのだ。」と、そのようなことを言っています。
これは、『元朝秘史』という中世モンゴルの歴史書に出てきます。これは本当か、ウソか分かりません。だけど、突き上げてくる「殺したい、泣き叫ぶ人間達を見て喜びが込み上げてくる。その女を犯したい。」というような野望というものはＤＮＡから起きてくるのです。そのような遺伝子を持っているのです。
これは、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで遺伝子の研究が行われて「指導者とは、遺伝子が違うのではないか」ということがわかったのです。天皇家は、そのような血があるのです。最初から神武東征は、征服です。東を目指して征服しながら進んでいくのです。
話は余談ですが、何故、出雲大社が戦わずして国譲りをしたのかというと、神武天皇の軍隊があまりにも偉大だったからです。神武天皇には勝ち目がなかったということです。そのことを悟ったのです。そして、「元、同族である」という事に気が付いて、国譲りをしたということになっていますが、神武天皇には「とてもかなわない」というものがあったのです。
神武天皇以来、勇猛果敢な戦いの大王としての血を天皇は、引き継いでいるのに違いありません。それだけではありません。それだけでは、野蛮人です。それだけではなくて、非常に優しい血と交互に出てきて、今の天皇が２８００年続いて、天皇の血が守られてきたのです。
天皇は、天下を統一するのに戦争とは言いません。「成敗する！」と言います。天皇に刃向う奴らを成敗するのです。成敗するためには、自分が鎧兜を着て、成敗しに行き、滅ぼしてくるのです。そのような血が連綿と伝わってきているから、承久の乱や、様々な問題が起きてきてもすぐに成敗に行ってしまうのです。
この血の流れが源氏になり、平氏になったのです。源氏は清和天皇、平氏は桓武天皇の子孫です。天皇から四代目からは臣籍に下ってしまうのです。天皇の子供だと言っても、四代目からは皇族から降りてしまうのです。天皇から姓を賜り、「お前には源氏の姓をとらせる」とか、「お前には、平氏の姓をとらせる」といい姓を与えて、臣籍に降りて家来になるのです。
しかし、血の流れからいうと天皇の子孫です。源氏も、平氏も、いずれにしても天皇の血なのです。この流れというものをよく見てみると凄い流れです。源為朝は、左手が１２センチも長かったのです。鎌倉宮に行くと、天井につく大弓で、太さは握りこぶしくらいあるのです。五人力といい、五人でひっぱるのです。船を沈めるための弓ですが、その弓を為朝は一人でひくのです。
昔は木造船ですから、弓矢が当たると沈んでしまうのです。一発で仕留めるのです。為朝の身長は、２メートル１０センチです。崇徳天皇について保元の乱（1156年）で戦に敗れて伊豆大島に島流しになってしまうのですが、あっと言う間伊豆七島を制圧してしまったのです。
伊豆の大王になるのですが、「こんなところでやってられないよ。」と思って海流に乗り沖縄まで行ってしまうのです。今度は、沖縄に上陸してあっという間に制圧してしまったのです。凄いのです。そこで子供をつくって尚というのです。それからまた引き上げてしまったのです。沖縄県民は、我らの先祖は為朝公である」と言っているのです。「ここに為朝公が上陸した」という場所が何か所もあるのです。沖縄は、人名に“朝”がつくのです。あれは為朝からきているのです。
源為朝は天皇の子孫です。そして、その甥っ子に頼朝がいたのです。頼朝も伊豆で北条政子と結婚して幸せな生活を送っていくこともできたのですが、ＤＮＡが騒いでダメなのです。ＤＮＡが騒いでじっとしておれないのです。
「よし、やるぞ！」と平家の代官屋敷を焼き討ちしてしまったのです。焼き討ちしたら平和な生活は吹っ飛んでしまいます。天下には平氏しかいないのです。「平家に非ずんば人にあらず」と言っているのですから、権力者はみな平家です。その代官を焼き討ちして殺してしまったのです。
それから、「平家を倒す！」と言って旗揚げしたのですが誰も信じません。日本国中平家ですから、その中で５０〜６０人の兵隊だけで「これから平家を倒す！」と言っても誰も信じません。石橋山の合戦場で旗揚げしたのです。
旗揚げしたら、地元の豪族が強くて、返り討ちに合い頼朝は逃げたのです。逃げて祠の中に入ったのです。そこを通った平家の侍が「ここには誰もいないぞ」とそのように言ってくれたのです。それで、命が助かり船に乗り千葉県に行ったのです。千葉県に行けばまた度胸が良いのです。「天皇の詔勅」を自分でつくったのです。
「天皇の命令書である。これからは、源氏の世の中になる。みな源氏に力を貸すように」と天皇の御名御璽で命令書をつくったのです。地侍が集まってきて、「これはなんですか？」と聞くと、頼朝が「天皇の命令書である！ 今日から私が源氏の総大将になった！」とやったのです。凄い度胸です。千葉の地侍も「はっはー」と恐れ入ってしまったのです。おそれいかない奴もいたのですが、それはどんどん攻めてしまい源氏の勢力がどんどん増えて行ったのです。
それを見て「お兄さんが挙兵した。お兄さんに力を合わせなければ」と義経は挙兵してきたのです。木曽義仲という従弟もきたのです。義経の鵯越（ひよどりごえ）は有名ですが、４５度の崖を馬で駆け下りたのです。平家は、「その崖からは攻めてこないだろう」と思っていたので、義経に後ろからやられたので平家は全滅です。
平家は海に逃げていったのです。海に逃げて屋島の戦い（1185年）になるのです。その時の義経の強いこと、船から船に飛び乗って弓で射るのです。その時に平家の安徳天皇は、入水自殺をしたのです。三種の神器も海に沈んだといわれています。
その戦で義経は恐れられたのです。義経が凱旋してかえってくると、「義経は、将軍の座を狙うかもしれませんよ」と頼朝に耳打ちする者がいて、それを聞いた頼朝は、「あいつは俺の命を狙うかもしれない」と思い、「義経を捕らえろ！」と言うのです。
義経は捉えられたら死刑だとわかっていたので、東北に逃げたのです。それが歌舞伎の勧進帳（かんじんちょう）のお話です。途中、途中で義経と知っても英雄だから逃がしてくれたのです。
それで、奥州に逃げたのです。奥州に逃げる前は鞍馬寺で助けられたのです。鞍馬山は、真言密教僧の修行場なのですが、また別名を天狗山と言いました。天狗が住んでいるといわれており、あらゆる学問書があり、義経は子供の頃からそれをずっと学んでいたのです。
何故、そうなったかというと頼朝、義経のお父さんが平家に滅ぼされた時に、常盤御膳という物凄い美人のお母さんがいたのです。平清盛が目をつけたのです。「お前、俺の女になれ。そうしたら、子供は助けてやる」というのです。頼朝は伊豆に流されて、義経は鞍馬寺に預けられたのです。義経はそこで学問を学んだのです。学問や兵法の勉強をしたから強いのです。
それで、奥州平泉に逃げていたのです。ところが、頼朝はしつこく四年にわたって「義経、出て来い！」と言ってきたのです。なんと言われても義経は出て行かなかったのです。そのようなことがあると思い、杉目太郎を身代わりにしたのです。杉目太郎は、藤原氏より「お前は年も同じだから、万が一の時は、義経様の身代わりになって死ね」と言われていたのです。それが身代わりになって奥州衣川の合戦で義経は死んだことになっています。死んだことになっていますが、それは義経の身代わりであり、杉目太郎なのです。
義経は頭の良い武将ですから逃げてしまったのです。杉目太郎が衣川で戦死する一年前に子分を連れて大陸に行ってしまったのです。お金はたっぷりあったのです。安東水軍は黄金をたっぷりと持っていました。家来もいて、船も２００曹持っていたのです。しかも安東水軍は貿易商ですから大陸の情勢に詳しいのです。
義経は大陸に渡ったのです。大陸に渡ればあっという間です。蒙古など蛮族ですから、蹴散らすように天下を取ってしまったのです。天下をとっただけではなく、万里の長城を超えてカスピ海まで占領してしまったのです。残酷なこともしています。これは、決意してやっているのです。世界征服と残酷はついてまわるのです。これは、ＤＮＡなのです。蒙古人が暴れられるはずがありません。ある人がジンギスカンのＤＮＡを獲ったといっていますが、何から採取したのでしょう。何も残っていないのでＤＮＡが採取できるはずがありません。
ジンギスカンには勇猛果敢な血が流れています。ジンギスカンは間違いなく義経です。ジンギスカン（Gin Gis kｅn）の名は源義経の音読み（Gen Gi Kei ゲンギケイ）がなまったものと思われます。モンゴル語ではSとEは無声音なので、「Gin Gi Ｋｎ」となりギンギケ（ン）と読め、ゲンギケイとなります。ジンギスカンは九本の白旗を掲げていました。そして、ジンギスカンは笹林道の紋章を使い、義経と同じ騎馬戦を得意としていました。
モンゴル帝国の主要幹線路には一定距離ごとにジャムチ（駅伝）が置かれていましたが、これは日本の奈良時代の古代のハイウエイと同じ方法で馬舎が置かれていました。
また、「我は故山に帰りたし」と言って死んだジンギスカンの命日には、日本の鞍馬寺で義経の法要が行われています。（義経祭、毎年9月15日)
成吉思汗＝義経には、天皇の血が流れているのです。この血は、男にしか伝わらないのです。女系には、暴れるＤＮＡが伝わらないのです。女系天皇になったら暴れる天皇は伝わらないのです。天皇だけがずっと血を保っているのです。
日本人は天皇のＤＮＡがあるから、何をやっても世界一になってしまうのです。天皇のＤＮＡなのです。そのような事を考えた時に、天皇は優しいだけではありません。仁徳天皇のような優しさもありますが、反面勇気をもって恐れが無い、敵を倒すという人であり、この両面を見なければ天皇の理解はできません。
皆さん考えてみてください。元帝国の元（げん）は、源氏の源（げん）ですね。
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この記事へのコメント
1. Posted by 教授・神田美代子 2013年10月30日 06:22
皆さんおはようございます。今日は改めて天皇が持つＤＮＡについて考えさせられます。昨日の講義「民のかまど」では天皇の国民に対する慈悲、優しさが伝わってきましたが、天皇とはそれだけではないのですね。
＞天皇は、我々が思っている以上に戦争が好きで、戦争に強くて、勇気があり、全く恐れない男らしい人なのです。
「戦争が好き」と聞くとあまり良い印象は持ちませんが、このような面も持ち合わせているからこそ天皇として日本国の一番上に立ち治める事が出来るのだと思います。確かにこの血は女系では伝わらないですね。
あの竹田の宮様も一見、飄々とされて戦争などとは無縁の方に見えますが、いざとなるととても勇敢な恐れ知らずの男性なのだと思います。また義経が蒙古を治めたのもその中に脈々と流れていた天皇のＤＮＡがそうさせたのですね。天皇とはまさに成るべくして成る存在であると実感します。
＞天皇は、我々が思っている以上に戦争が好きで、戦争に強くて、勇気があり、全く恐れない男らしい人なのです。
「戦争が好き」と聞くとあまり良い印象は持ちませんが、このような面も持ち合わせているからこそ天皇として日本国の一番上に立ち治める事が出来るのだと思います。確かにこの血は女系では伝わらないですね。
あの竹田の宮様も一見、飄々とされて戦争などとは無縁の方に見えますが、いざとなるととても勇敢な恐れ知らずの男性なのだと思います。また義経が蒙古を治めたのもその中に脈々と流れていた天皇のＤＮＡがそうさせたのですね。天皇とはまさに成るべくして成る存在であると実感します。
2. Posted by 主任教授 さえこ 2013年10月30日 09:33
感動です！
天皇の血は、優しさだけではなく、勇猛果敢な荒々しい血もあるのですね。
そうでなければ、神武東征などできるはずがありません。
＞天皇は、我々が思っている以上に戦争が好きで、戦争に強くて、勇気があり、全く恐れない男らしい人なのです。
２８００年の血を保ってきた天皇の迫力を感じます。
庶民は、そんなことを考えません。
草原で暮らしていたモンゴル人から、成吉思汗のような人物が現れるとはとても考えられません。
成吉思汗は間違いなく義経だとわかります。
天皇のＤＮＡを持つ義経が世界帝国をつくっていたことは、日本人にとってとても誇らしいことです。
この事実を日本人に教えていきましょう。
3. Posted by 夢子 2013年10月30日 14:04
仁徳天皇の民のかまど、いいですね。
じーんときます。
優しい面とあらあらしい面をもている天皇のＤＮＡは凄いですね。
平和なときは、仁徳天皇のような天皇がでてきて、
建国するときは神武天皇がでてきて、天皇のＤＮＡがすごいですね。
じーんときます。
優しい面とあらあらしい面をもている天皇のＤＮＡは凄いですね。
平和なときは、仁徳天皇のような天皇がでてきて、
建国するときは神武天皇がでてきて、天皇のＤＮＡがすごいですね。
4. Posted by まもる 2013年10月30日 20:13
ジンギスカンは、間違いなく義経ですね！
天皇のＤＮＡは凄い。
天皇のＤＮＡは凄い。
5. Posted by 副主任教授C.Sasaki 2013年10月30日 23:19
＞桓武平氏
博士のご先祖様・北条早雲公も遡ると桓武平氏、博士には天皇のDNAが伝わっているからこそ、「使命ある人は疑問・関心が一般人とまるで違う」（博士ご著書・法華経入門）のであり、本日のご講義の通り「日本人は天皇のＤＮＡがあるから、何をやっても世界一になってしまう」のに対し、これまで退転したシラネ妖怪など、その振る舞い（ウソつき、不知恩）から朝鮮人と断定できます。
また、「日本人の有する天皇のＤＮＡ」とは、「形而上」（※目に見えない神仏、異次元、因果応報など）を感じ取れる、高度な知性でもあるかと思います。
日本人の勤勉、慈悲、修理固成、程度の差はありますが、日本人にとって常識であり、「形而上」を感じ取るからこそ、勤勉となり恩を感じるのであり、全く感じ取れない中・韓などは、欲に目が眩みウソつき、不知恩になるのだと思います。
以前、博士は「人の心は一切を含み、実は宇宙の全てに通じ何事も自在だが、邪教、我慢偏執に陥ると、それが出来なくなる」（ご著書・日本人の使命）と教えられ、これまで誰も知る事のできなかった、神仏、異次元など「形而上」について次々と明らかにされるのも、やはり「天皇のＤＮＡ」ではないかと思います。
6. Posted by 歴男 2013年10月30日 23:25
>杉目太郎行信
宮城県栗原郡金成町には杉目太郎行信の墓があり、 「源祖義経神霊見替」と刻んである。
宮城県栗原郡金成町には杉目太郎行信の墓があり、 「源祖義経神霊見替」と刻んである。
7. Posted by 教授 城ヶ島花子 2013年11月01日 05:36
日本人は天皇のＤＮＡがあるから、何をやっても世界一になってしまうのですね。すごいし、幸福なことだと思います。
8. Posted by 教授 レイ 2013年11月05日 07:58
＞天皇は優しいだけではありません。
＞反面勇気をもって恐れが無い、敵を倒すという人であり、この両面を見なければ天皇の理解はできません。
→今までの歴史でも、天皇が戦っていた時もあって、今の日本がある事を理解しました。
「勇気を持って恐れがない」こういう姿勢も見習っていきたいと思います。
教授 レイ