エルゲラのアンテナ アーカイブ 『Good Bye! 川淵さん。』 ヴェルディのアンテナ
もう前ほどは日本代表にどっぷりと浸かってないし、今日も選出のラジオ中継を聞くまではワクワクドキドキではなく結構平常心だったのですが、やはり実際に23名のメンバーが決まって顔ぶれを見てみるといくつか思うことがあったので書いておきたいと思います。個々の選手に関しての感想はほとんどないので悪しからず。
他の出場国の選手の発表があったりして、「ああ、本大会が近づいてきたんだな…」と思うことはあっても、なぜかそんなにドキドキとかワクワクはしてなかったのです、本当に。それはヴェルディから選手が選ばれる可能性は限りなくゼロだし、三浦カズが選ばれるわけもなし。でも、決して興味がなかったとかそういうことではなく、ザッケローニ監督の4年間を見ていれば、監督がどのようなサッカーを志向しているのかも分かるし、今までの召集選手を見ても大きなサプライズは有り得ない。ザッケローニ監督のやり方に好き嫌いはあるにしろ、チームの骨格で言う背骨のようなものや芯のようなものは4年間ほとんどぶれなかった。それを考えれば、怪我の選手をどう考慮するのか、直近で好調の選手をどう評価するのか、それぐらいしか目新しい部分はないだろうと思っていたからです。日本代表候補に名前が挙がっている選手の誰が選ばれたとしても、今のヴェルディより数千倍マシなチームになるのは間違いないし。(念のためですけど、今のヴェルディの選手と代表選手を比べてるわけではなく、それぞれの監督のチーム作りの経験や哲学を比べてるだけですよ。)まあ、ヴェルディ絡みで言えばフッキがブラジル代表に選ばれた時点で満足してたけど。
ザッケローニ監督と言う人は、自分の志向するサッカーと現有戦力を見渡したときに大外しする監督とは思えない。プロ監督として自分のサッカー哲学と選手のすり合わせを現実的に最大限の結果で導き出せる本当の監督だと思っています。だからこそ、今回の23人の選出で誰が選ばれても誰が選ばれなくても、チームを信じて見守っていける、自分達は試合内容と結果だけを楽しみにしてればいい、そんな信頼がおける監督だとこの4年間で確信したから。もちろん何度も言いますが、ザッケローニ監督のやり方に好き嫌いはあると思います。でも、それは4年前にザックをサッカー協会が選んだ時点で決まってしまっていることだし、どこかのセルジオさんみたいに今さらそれを言ってもね、という話。もちろん解任を考えなければならないような失策もなかったし。
改めて23人を見てみれば、後ろは鉄板。中盤から前はややサプライズあり。ずっと日本代表でやってた人の名前がなかったり、最後に大久保選手が試合終了間際のゴール前ニアサイドに突っ込んできたみたいなことはありますが、順当な選出だと思っています。前線に高さと強さが足りない気もするけど、それは日本のストロングポイントである足元の技術とすばしっこさで戦う道を選んだと言うことなのでしょう。試合終盤のパワープレイはやらないよということには賛同しますが、CKからの得点はあまり期待できなさそうかな。まあ、日本の中盤前目の技術があってすばしっこい攻撃的な選手は使いたくなるかなとは思います。だって、相手の守備陣を撹乱してキリキリ舞いさせたら痛快そうだもの。ギリシャの守備陣が右往左往している間を切り裂いたら気持ちいいだろうな。ザッケローニ監督がそんな単純なことを考えているとは思いませんが、私はそんな場面が見てみたいです。
どちらにしろ、あとは本番本大会のみ。この4年間のザッケローニ監督と仲間達の冒険が本大会の3試合で終わるのか7試合あるのかは分かりませんが、本番までに良い準備をして良い戦いを見せて欲しいもの。1-0の試合よりは4-3を選んだような気もしていますが、それがザッケローニ監督が4年間日本サッカーを見てきての結論であるなら、負けることでさえ楽しみになるような気がしています。敏捷性、規律性、そして得点に至るまでの創造性を本大会で見せ付けて欲しい。あれ、結構今回の日本代表に期待してるぞ、自分。
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