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中国、レアアースの輸出関税撤廃に向け準備=関係筋

2014年 06月 4日 20:04 JST
 
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[北京/香港 4日 ロイター] - 中国はハイテク機器の部品に不可欠なレアアース(希土類)を対象とした輸出関税を撤廃し、輸出割当制度を廃止する準備を進めている。関係筋がロイターに明らかにした。

中国のレアアース輸出規制をめぐり、世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会(パネル)は今年に入り、中国が国内の主要ハイテク産業を不当に優遇しているとした米国、欧州、日本の訴えを認める判断を下した。

レアアース輸出規制を不当としたWTOの判断に対して、中国は上訴したものの、政府とつながりのある業界筋によると、結局は判断を受け入れざるを得ず、来年までにレアアースおよびタングステン、モリブデンの輸出規制を撤廃する可能性があると指摘した。

WTOの判断に従うのは、中国にとって戦術上の調整に過ぎず、価格決定権を握り、精製など下流部門での市場シェアを確保するという長期計画は変わらない見通し。

独立系の資源アナリスト、デビッド・アブラハム氏は「WTOの判断で中国の戦略が変わる訳ではない。取る手段だけだ」と述べた。

 
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 6月4日、関係筋によると、中国はハイテク機器の部品に不可欠なレアアースを対象とした輸出関税を撤廃し、輸出割当制度を廃止する準備を進めている。写真は2012年7月、武漢で撮影(2014年 ロイター)
*統計に基づく世論調査ではありません。

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